ロシア軍の発表によれば、演習のために派遣された航空機は、2機の超音速戦略爆撃機ツポレフ160(TU-160)の他、アントノフ124(An-124)大型輸送機(ルスラーン)と、イリューシン62(Il-62)ジェット旅客機の合計4機である。4機が到着した際には、ベネズエラのブラディミル・パドリノ国防相が、約100人のロシア人のパイロットなど、同国の軍関係者を出迎えた。
パドリノ国防相は、派遣について、「必要な際には最後の最後まで、ベネズエラを防衛するための用意が我々にもあること」を示すものであると述べ、「我々は世界に、敬意を表すべきバランスの取れた関係を守る仲間がおり、この演習は仲間とともに行う。...
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ロシア軍の発表によれば、演習のために派遣された航空機は、2機の超音速戦略爆撃機ツポレフ160(TU-160)の他、アントノフ124(An-124)大型輸送機(ルスラーン)と、イリューシン62(Il-62)ジェット旅客機の合計4機である。4機が到着した際には、ベネズエラのブラディミル・パドリノ国防相が、約100人のロシア人のパイロットなど、同国の軍関係者を出迎えた。
パドリノ国防相は、派遣について、「必要な際には最後の最後まで、ベネズエラを防衛するための用意が我々にもあること」を示すものであると述べ、「我々は世界に、敬意を表すべきバランスの取れた関係を守る仲間がおり、この演習は仲間とともに行う。」と合同演習についてコメントした。
ロシア空軍・長距離航空軍のセルゲイ・イワノビッチ・コブラシュ司令官は、同演習は両国のパイロットと技術スタッフ間の経験交流を深めるために役立つと、その意義を強調した。同国が爆撃機をベネズエラに派遣するのは、2008年と13年に実施した合同軍事演習に続き3度目となるが、ロシア国防省は、今回の派遣の理由や、武器を搭載しているか、そして派遣期間などについては、明らかにしていない。
パドリノ国防相は、ベネズエラは近年ロシアから数百万ドルの武器や軍事品を購入していることを指摘し、演習は両国の「航空宇宙防衛システムの相互運用性の水準を高める」ために行われると述べたが。同国防相も演習の詳細については語らなかった。
ベネズエラは2016年に、ロシアからスホーイ30(Su-30)戦闘機24機を購入した他、ミル24(MI-24)戦闘ヘリコプター53機、カラシニコフのライフル10万丁を購入する契約を交わすなどしている。
先週、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領がモスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談したばかりだ。プーチン大統領は、深刻な経済危機に陥り、米国からの制裁を受けて孤立を深めるベネズエラへの支援を約束した。
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