【Globali】
フランス首相、ベトナム訪問で約100億ユーロ契約(2018/11/06)
フランスのエドゥアール・フィリップ首相は、11月2日から4日まで公式訪問していたベトナムで、総額100億ユーロの契約を締結したと発表した。フィリップ首相は、両国間の経済的パートナーシップの強化を目指して50社以上のフランス企業の代表団と共にベトナムを訪問し、航空・エネルギー・医療など様々な分野で協力を推奨していく事の合意を交わした。
最大の取引は、ベトナムの低コスト航空会社ベトジェットからの、50機のエアバスの注文で、57億円にのぼる。
またフランスの電力大手EDFは液化天然ガスを燃料とするガス火力発電所の建設について覚書を交わし、推定13.2億ユーロのプロジェクトに、4.38億ユーロを投資する計画だ。さらには、2016年から英語での放送を開始していた国際ニュースチャンネル「フランス24」が、フランス語で放送するライセンスを受けることができた。...
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最大の取引は、ベトナムの低コスト航空会社ベトジェットからの、50機のエアバスの注文で、57億円にのぼる。
またフランスの電力大手EDFは液化天然ガスを燃料とするガス火力発電所の建設について覚書を交わし、推定13.2億ユーロのプロジェクトに、4.38億ユーロを投資する計画だ。さらには、2016年から英語での放送を開始していた国際ニュースチャンネル「フランス24」が、フランス語で放送するライセンスを受けることができた。
ベトナム貿易の0.7%弱を占めるフランスは、フランスの旧植民地でもあったベトナムの第3位の貿易相手国であるが、ドイツ(1.8%)をはるかに下回り、イタリアの直ぐ後に続いている。公式統計によると、2017年のベトナムからの輸入は51億ユーロ、ベトナム向けの輸出は16億ユーロと、フランスにとって対ベトナム輸出が大幅な赤字となっている。
フランスのマクロン大統領は、グエン・フ・チョン党書記長がパリを訪問した際に、フランスが「ベトナムにもっと進出する必要がある」と述べていた。
米国が環太平洋パートナーシップ協定TPPから撤退した今、ベトナムは欧州との自由貿易協定の締結を進めており、フランスにとっては好都合なビジネスチャンスにつながっている。
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