米経済誌フォーブスは3日、2018年版の米長者番付(上位400名)を発表した。インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が、昨年から資産を倍増させ、24年連続首位だったマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏を抜いて、初めてトップに立った。トランプ米大統領は259位で、昨年から順位をやや落とした。
首位のベゾス氏の資産額は1,600億ドル(約18兆円)で、昨年の815億ドル(約9兆3,000億円)から785億ドル増加し、ほぼ2倍となった。同氏はアマゾン最大の株主で、業績好調な同社の株価が1年で2倍以上に上昇したことにより、保有株の資産価値が膨らんだ。2位のゲイツ氏は970億ドル(約11兆円)で、昨年から80億ドル資産を増やしたものの、24年間保持してきた首位の座をベゾス氏に譲り、その差は大きく広がった。...
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首位のベゾス氏の資産額は1,600億ドル(約18兆円)で、昨年の815億ドル(約9兆3,000億円)から785億ドル増加し、ほぼ2倍となった。同氏はアマゾン最大の株主で、業績好調な同社の株価が1年で2倍以上に上昇したことにより、保有株の資産価値が膨らんだ。2位のゲイツ氏は970億ドル(約11兆円)で、昨年から80億ドル資産を増やしたものの、24年間保持してきた首位の座をベゾス氏に譲り、その差は大きく広がった。
3位は著名な投資家ウォーレン・バフェット氏の883億ドル、4位はフェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏の610億ドルだった。個人情報の流出問題でフェイスブックの株価が下落し、ザッカーバーグ氏の資産は昨年から100億ドル減少している。5位はオラクル共同創業者ラリー・エリソン氏の584億ドルだった。
フォーブスによれば、上位400人の合計資産額2兆9,000億ドルは、昨年の2兆7,000億ドルを上回り過去最高となった。上位400人に入るためには、資産額21億ドル以上が必要で、これも過去最高だ。10億ドル以上資産がある人は、この他に204人いるという。
トランプ大統領の資産額は31億ドル(約3,500億円)で、昨年から横ばいだったが、順位は昨年の248位から259位に後退した。トランプ氏が大統領選への出馬を表明した2015年、フォーブスは同氏の資産を45億ドルと評価していた。
フォーブスは、トランプ氏の資産価値の目減りについて、トランプタワーの自宅や「冬のホワイトハウス」と呼ばれるフロリダの別荘「マール・ア・ラーゴ」、私用ジェット機などの自身が保有する財産の価値は上昇したものの、トランプ氏の大統領としての仕事ぶりがトランプ・ブランド全体を傷つけ、ゴルフクラブやリゾート施設の利用者が減るなどしたと分析している。
トランプ氏は、父親から相続した自身の資産について、2日に米紙ニューヨーク・タイムズに脱税疑惑を報じられたが、3日に極めて古く退屈な報道であると一蹴している。ホワイトハウスも完全に間違った報道であると、これを否定した。
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