9月13日木曜日に、宇宙輸送企業のスペースXは、現在開発中で数年後に打ち上げ可能となるBFR (Big Falcon Rocket)ロケットを使って月を周る旅行に一人の個人客と契約を交わしたことを明らかにした。
有人衛星で月を周ることは、1972年12月のNASAによるアポロ17号以来、試みられていないが、スペースX社としては、今回のスペースXによる個人客を月世界旅行に送り込むことが宇宙旅行の発展の重要な一歩になるものと位置付けている。
2017年初めにもスペースX社は、ファルコン・ヘビーロケットを使って、2人の個人客を2018年に月に送り込む計画があったが、問題があってこの計画は中断した。
今回のBFR ロケットは、106mの高さがあり、4903トン推力を持っており、1969年に宇宙飛行士を月に初めて運んだサターンVロケット(3465トン推力)以上の強力なパワーを持つように設計される予定である。...
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有人衛星で月を周ることは、1972年12月のNASAによるアポロ17号以来、試みられていないが、スペースX社としては、今回のスペースXによる個人客を月世界旅行に送り込むことが宇宙旅行の発展の重要な一歩になるものと位置付けている。
2017年初めにもスペースX社は、ファルコン・ヘビーロケットを使って、2人の個人客を2018年に月に送り込む計画があったが、問題があってこの計画は中断した。
今回のBFR ロケットは、106mの高さがあり、4903トン推力を持っており、1969年に宇宙飛行士を月に初めて運んだサターンVロケット(3465トン推力)以上の強力なパワーを持つように設計される予定である。
なお、スペースX社は、2019年からはまずはBFRロケットを使って、国際宇宙ステーション(ISS)にNASAの宇宙飛行士を送り込む計画になっている。
スペースX社以外に宇宙旅行を企画している会社として、バージン・ギャラクティク社があり、航空機から発射する宇宙船を使用した100km以上の高度の宇宙空間から大気圏へもどる数分間の無重力状態の宇宙旅行を個人客に提供している。ちなみに乗車券は、25万ドル(=2750万円)とのことである。
その他に、ネット通販のアマゾン社の経営者が設立したブルー・オリジン社は、将来6人乗りの宇宙船、ニュー・シェパードの打ち上げを予定しており、乗車券を2019年に発売するとこの夏、発表した。これも、バージン・ギャラクティク社と同じく、数分間の宇宙旅行を体験できる企画である。
それにしても、宇宙旅行の乗車券の値段は高価で、宇宙旅行は大富豪ではない限り、普通の人には、まだまだ手が届かないものと見られる。
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