【Globali】
ホタテ貝漁をめぐる仏、英国間の争い(2018/08/29)
8月28日の朝、セーヌ湾沖で、ホタテ貝漁をめぐって、フランスと英国の漁船どうしが抗争を起こした。ノルマンディー地方の漁船が、英国の漁船をホタテ貝の漁場から追い払おうと、投石や罵倒を浴びせかけ、場合によっては漁船どうしが衝突する光景もあった。
英仏海峡、北海地域の広報副長のイングリッド・パロ女史の発表によると、フランスの漁船、35隻と英国の漁船、5隻が関わっており、前の夜に、フランスの漁船は、すでに海に出てホタテ貝を密漁している英国の漁船を妨害するため、投石や漁船同士の接触はあったが特にけが人は出ていないようである。
なお、フランス3のニュース画像によると、発煙筒による煙と罵倒が入り乱れる中、漁船の衝突が起こり、3隻の漁船の船体に穴ができた。...
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英仏海峡、北海地域の広報副長のイングリッド・パロ女史の発表によると、フランスの漁船、35隻と英国の漁船、5隻が関わっており、前の夜に、フランスの漁船は、すでに海に出てホタテ貝を密漁している英国の漁船を妨害するため、投石や漁船同士の接触はあったが特にけが人は出ていないようである。
なお、フランス3のニュース画像によると、発煙筒による煙と罵倒が入り乱れる中、漁船の衝突が起こり、3隻の漁船の船体に穴ができた。
ホタテ貝漁に関する抗争原因は、両国の漁民たちに各々、異なった漁業規則が適用されることである。すなわち、ノルマンディー地方のフランスの漁民は、年間で10月1日から5月15日までホタテ貝漁が許可されているのに対して、英国の漁民は、年間のすべての時期で許可されている。
なお、これまでは仏、英漁民間の抗争を避けるため、5年ごとにホタテ貝漁に関して協定が結ばれており、今年がたまたま協定を更新する年に当たるが、来年、英国のEU離脱の年になるので協定が未だに再締結されていない。そのため、今回のようなホタテ貝漁に関する、仏、英国間の紛争が起きたものといえる。
今後、英国のEU離脱の悪影響が、このように各方面に波及することが懸念される。
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