ドナルド・トランプ大統領から、“国民の敵”呼ばわりされたことに対して、米メディア400紙超が8月16日付社説で、一斉に“報道の自由”を訴えて同大統領を非難した。同大統領はすぐさま、これにツイッターで噛み付いた。しかし、今度は、8月14日に暴露本を出版した元補佐官が、同大統領から“犬”呼ばわりされたこと等に激怒して、“人種差別主義者”である決定的な証拠を次から次へと公表すると発言し、同大統領攻撃をヒートアップしてきている。
8月17日付
『USAトゥデイ』紙(
『AP通信』配信):「オマロサ元補佐官、反トランプの暴露本を裏付ける音声テープ、ビデオ、メール等“貴重な証拠品”を出すと表明」
元大統領補佐官だったオマロサ・マニゴールト・ニューマン氏(44歳)は8月17日、ドナルド・トランプ大統領を傷めつけるのに十分な、これまで発表したビデオテープ以上に“貴重な証拠品”を公表すると表明した。
同氏は8月14日、同大統領に関わる暴露本「狂気の沙汰」を出版しているが、同大統領や側近が同氏の名誉を傷つけるような発言を繰り返すならば、更に強力な証拠をリリースすると訴えた。...
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8月17日付
『USAトゥデイ』紙(
『AP通信』配信):「オマロサ元補佐官、反トランプの暴露本を裏付ける音声テープ、ビデオ、メール等“貴重な証拠品”を出すと表明」
元大統領補佐官だったオマロサ・マニゴールト・ニューマン氏(44歳)は8月17日、ドナルド・トランプ大統領を傷めつけるのに十分な、これまで発表したビデオテープ以上に“貴重な証拠品”を公表すると表明した。
同氏は8月14日、同大統領に関わる暴露本「狂気の沙汰」を出版しているが、同大統領や側近が同氏の名誉を傷つけるような発言を繰り返すならば、更に強力な証拠をリリースすると訴えた。
同氏は、トランプ陣営が同氏の選挙運動期間中の機密情報を漏らした罪で提訴すると発表した数時間後、『AP通信』の取材に答えて、同大統領陣営の口封じには負けないと強調したものである。
また、『ニューヨーク・タイムズ』紙は8月17日付記事で、同氏が200本余りの音声テープを保有しているとみられるとし、ホワイトハウス関係者が、同執務室内で録音されたとされる当該テープに、どのような内容が含まれているか戦々恐々としていると報じている。
同氏は暴露本の中で、同大統領の人種差別発言などに言及している。そして今週、昨年12月に補佐官職を解雇された後、同大統領側近から、口止め料として、2020年の大統領再選運動の際に月1万5千ドル(約165万円)で雇用するとの提案を受けたことも明かした。
一方、同大統領は同氏の暴露連発に対抗して今週、同氏が“いかがわしく”、“狂気じみた女”で“犬”とツイッターで誹謗している。
なお、同氏は、同大統領が実業家時代にホストとして出演していたテレビ番組「アプレンティス(見習い)」を通じて、2003年以来同大統領と親交があった。そして、同大統領の選挙運動中、アフリカ系米国人(黒人)からの支持獲得のためにスタッフとして働き、その後同大統領補佐官としてホワイトハウス入りしていた。
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