【Globali】
カスピ海の開発に関する沿岸5か国の協定が成立
2002年から始まり、20年以上に及び、今回で50回目を数える険しい協議の末、8月12日にロシア、イラン、カザフスタン、アゼルバイジャンおよびトルクメニスタンの5か国は、世界最大の塩水湖であるカスピ海の開発協定を結んだ。
カザフスタンの港町、アクタウでカスピ海沿岸の5か国会議を行った結果、旧ソビエト連邦崩壊後、旧ソビエト連邦に属した4か国間で国際法上、空白状態が続いていた状態に終止符が打たれた。イランについては、旧ソビエト連邦との旧協定が存在していたが、今回の協定に新たにメンバーとして加えられた。
この協定調印でカスピ海に関する各国間のすべての抗争が終了するわけではなさそうであるが、協定の締結で、500億バーレルの埋蔵量の原油と300兆m3埋蔵量の天然ガスを保有するカスピ海をめぐる長年の利権争いが鎮静化させるものと期待されている
ロシアの関係筋によると、今回の協定は、カスピ海の大部分の海域を5か国共有の海域とするが、海底と海底資源については5か国で分割所有することとなる。...
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カザフスタンの港町、アクタウでカスピ海沿岸の5か国会議を行った結果、旧ソビエト連邦崩壊後、旧ソビエト連邦に属した4か国間で国際法上、空白状態が続いていた状態に終止符が打たれた。イランについては、旧ソビエト連邦との旧協定が存在していたが、今回の協定に新たにメンバーとして加えられた。
この協定調印でカスピ海に関する各国間のすべての抗争が終了するわけではなさそうであるが、協定の締結で、500億バーレルの埋蔵量の原油と300兆m3埋蔵量の天然ガスを保有するカスピ海をめぐる長年の利権争いが鎮静化させるものと期待されている
ロシアの関係筋によると、今回の協定は、カスピ海の大部分の海域を5か国共有の海域とするが、海底と海底資源については5か国で分割所有することとなる。ロシアの副外務大臣グリゴリ・カラシンによると、カスピ海は、国際法上の「海洋法」とも「湖水法」が適用されず、カスピ海特別法に基づくものとしている。
ところで、今回の協定で得した国や損した国はあるものの、5か国間の協力関係が全面に打ち出されており、今後のカスピ海沿岸諸国の発展に寄与するものと考えられる。さらにカスピ海でのキャアビアの元となるベルガス魚の捕獲量の制限も5か国協定に含まれており、今後のカスピ海の生態系の保護にも貢献するものと期待される。
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