先週のトランプ米大統領の初訪英中、大統領を揶揄した巨大バルーン「トランプ・ベビー」がロンドン上空を飛んだが、これが近く米東部ニュージャージー州の上空を飛ぶ可能性が出てきた。反トランプの活動家らが、バルーンを米国に送るための十分な資金を確保したためだ。
トランプ大統領が英国を訪問していた13日、ロンドンの国会議事堂上空を、トランプ氏に似せた乳児の巨大なオレンジ色のバルーン「トランプ・ベビー」が飛び、数万人が大統領の政策に反対するデモを行った。トランプ氏は歓迎されていないと感じ、ロンドンをできるだけ避ける行動を取ったが、英紙サンに対し、「私に歓迎されていないと感じさせるためにバルーンを飛ばしているのだろう。ロンドンに行く必要はない。」と語った。
反トランプの活動家らは、米ニューヨーク市から西へ約56キロ離れたニュージャージー州ベッドミンスターでこのバルーンを飛ばすため、16日の昼までに、8,000ドル超をクラウドファンディングで集めた。...
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トランプ大統領が英国を訪問していた13日、ロンドンの国会議事堂上空を、トランプ氏に似せた乳児の巨大なオレンジ色のバルーン「トランプ・ベビー」が飛び、数万人が大統領の政策に反対するデモを行った。トランプ氏は歓迎されていないと感じ、ロンドンをできるだけ避ける行動を取ったが、英紙サンに対し、「私に歓迎されていないと感じさせるためにバルーンを飛ばしているのだろう。ロンドンに行く必要はない。」と語った。
反トランプの活動家らは、米ニューヨーク市から西へ約56キロ離れたニュージャージー州ベッドミンスターでこのバルーンを飛ばすため、16日の昼までに、8,000ドル超をクラウドファンディングで集めた。これは輸送のために必要な4,500ドルを大きく上回る。
ベッドミンスターには、トランプ大統領が定期的に訪れる「トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ」がある。今回の米国での活動の主催者によれば、バルーンは8月中旬までに到着する見込みであり、その後ロンドンと同様の効果を狙い、トランプ氏への抗議のために使用される。
ベッドミンスターでは、特にバルーンを飛ばすための許可は必要ないが、トランプ氏がゴルフコースなどで実際にバルーンを見るかどうかは不明だ。大統領の訪問時には必ず米連邦航空局(FAA)が上空の飛行制限をするからだ。
ミズーリ州セントルイスやテキサス州オースティンなど、ベッドミンスター以外にも全米の300以上の都市でバルーンを飛ばしたいという要望が出ており、主催者はさらに寄付を募っている。フロリダ州のトランプ氏の別荘周辺で飛ばす計画もあるという。
主催者はまた、バルーンが11月の中間選挙に向けて、民主党の候補者らに対する興味を喚起してくれることを期待しているとも述べた。「トランプ・ベビーは、我々が中間選挙で必要とする活気やエネルギーを与えてくれるし、人々を家の中から外へと連れ出してくれる。」と電話インタビューに対し語っている。
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