アメリカへの不法移民が増えている問題で、親から離された子どもを収容する居住施設や請負業者の利用が増え、その経費が10年前の10倍となっており、金銭的にも政府の負担となっている。
7月13日付米国
『ABC』(AP通信引用)は「移民の子収容は今や十億万ドル級の産業」との見出しで以下のように報道している。
移民の子収容関連支出は、過去10数年で10倍となり、年間10億ドルの産業へと変貌している。保健福祉省(HHS)は親と離された移民の子どもの収容、養育、福祉サービス経費は2007年の7,450万ドルから2017年には9億5,800万に増えていると発表。
保護者の移民手続きや審査を待つ間、0歳~17歳の11,800人以上の子どもが、アリゾナ、カリフォルニア、コネチカット、フロリダ、イリノイ、カンザス、メリーランド、ミシガン、ニュージャーシー、NY,オレゴン、ペンシルバニア、テキサス、バージニア、ワシントン州にわたる約90施設に収容されている。...
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7月13日付米国
『ABC』(AP通信引用)は「移民の子収容は今や十億万ドル級の産業」との見出しで以下のように報道している。
移民の子収容関連支出は、過去10数年で10倍となり、年間10億ドルの産業へと変貌している。保健福祉省(HHS)は親と離された移民の子どもの収容、養育、福祉サービス経費は2007年の7,450万ドルから2017年には9億5,800万に増えていると発表。
保護者の移民手続きや審査を待つ間、0歳~17歳の11,800人以上の子どもが、アリゾナ、カリフォルニア、コネチカット、フロリダ、イリノイ、カンザス、メリーランド、ミシガン、ニュージャーシー、NY,オレゴン、ペンシルバニア、テキサス、バージニア、ワシントン州にわたる約90施設に収容されている。
子どもの保護にはベッドや養育、療養ケアのための人員確保も必要で、最も多額の税金が投入されているのはサウス・ウェストキー(13.9億ドル)やバプティストチャイルド&ファミリーサービス(9億4200万ドル)。
これらの施設は、非営利組織、宗教団体、利益団体と取引があり、政府の基準や判決を順守し、住居、交通、教育、医療の面で手厚いケアをする為にはこれらの金額が必要だとしている。近年入国する移民が増加し、シェルター施設は拡大するものとみられている。
家族と引き離された移民の子が大きな問題となり、これら施設は批判の中心となったのだが、大統領は移民を取り締まれば費用も縮み、拘留される移民の数も減るという。
保健福祉省(HHS)の分科会、子供と家族のための行政次官は、政権の政策は、様々な問題を抱えていると指摘する。これらの施設は年間10億の資金投入で、1万人以上の子を養育するのに整った施設とは言えないという。また、政府の拘束が長引くと、子どもの心身への影響も大きくなり、子どもの脳の発達、学習、健康にも親との関係構築が必要だと医師は言う。
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