インドの国内総生産（GDP）は2017年、これまでの6番目の経済大国、フランスを追い越した。世界銀行の最新のデータによると、インドでの好調な製造業と13.4億人の膨大な消費人口に支えられて、昨年度のインドのGDPは2.597兆ドルとなり、フランスの値、2.582兆ドルをわずかに上まわることが明らかになった。

なお、フランス国立統計経済研究所（INSEE）によると、本年2018年にはGDPの成長率は1.7％に抑えられ、すぐにフランスが順位を巻き返して6番目に返り咲くことは難しそうである。一方、インドでは、現在人口増加が継続しており、近い将来に世界一の人口国になると予測されており、この膨大な人口が経済躍進の原動力となっている。 ところで、人口1人当たりで比べると、状況は一変する。　インドの人口1人当たりのGDPは、1,940ドルでフランスの人口1人当たりのGDP、38,477ドルに比べると20分の1となり、インドは、フランスに比べてかなり貧困国であることには変わりがない。...

なお、フランス国立統計経済研究所（INSEE）によると、本年2018年にはGDPの成長率は1.7％に抑えられ、すぐにフランスが順位を巻き返して6番目に返り咲くことは難しそうである。一方、インドでは、現在人口増加が継続しており、近い将来に世界一の人口国になると予測されており、この膨大な人口が経済躍進の原動力となっている。 ところで、人口1人当たりで比べると、状況は一変する。　インドの人口1人当たりのGDPは、1,940ドルでフランスの人口1人当たりのGDP、38,477ドルに比べると20分の1となり、インドは、フランスに比べてかなり貧困国であることには変わりがない。

ところで、国際通貨基金（IMF）の予測では、アジアの経済発展途上国やインドなどの新興国では、2018年も経済成長が継続し、世界の予測平均成長率である3.9%の値を越えた値をマークするものとしている。

IMFの2018年のアジアでの経済成長予測と、インドのGDPが10年ごとに2倍に増加しているという実績を踏まえると、2018年度のインドのGDPが、かつての植民地時代の統治国である英国のGDPを追い越して、5番目の経済大国になることも充分可能性があると考えられる。