カナダのジャスティン・トルドー政権は、7月1日までのマリファナ合法化を望んでいたが、小売販売の準備に8~12週間かかるため、実施はもう少し先になりそうだ。今週中に国王の裁可を経て9月上~中旬公布を目指す。
カナダは1923年にマリファナ所有を違法としたが、医療用マリファナについては2001年に合法化している。
多くの国が大麻を非合法化するなか、これまではウルグアイが国家としてマリファナを合法化する唯一の国であった。...
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カナダのジャスティン・トルドー政権は、7月1日までのマリファナ合法化を望んでいたが、小売販売の準備に8~12週間かかるため、実施はもう少し先になりそうだ。今週中に国王の裁可を経て9月上~中旬公布を目指す。
カナダは1923年にマリファナ所有を違法としたが、医療用マリファナについては2001年に合法化している。
多くの国が大麻を非合法化するなか、これまではウルグアイが国家としてマリファナを合法化する唯一の国であった。
マリファナ政策プロジェクト(Marijuana Policy Project)の声明によると、可決した大麻法は、州にマリファナ事業のライセンス供与と規制のための独自の制度を設けることを認める。全国的な枠組みの下で、成人は最大30グラムのマリファナ所有と4鉢までの栽培が許可される。
トルドー首相は、法案通過を受けて20日、次のようにツイートした。「これまで子供がマリファナをあまりに簡単に手に入れ、犯罪者が利益を得ることができていた。今からそれを変える。マリファナを合法化し規制する法案が、上院を通過したばかりである。」首相は2015年、マリファナを禁止しても犯罪組織のみが利益を得るとし、合法化を選挙公約の一つに掲げていた。2015年のある調査によると、カナダ人はマリファナに60億カナダドル(4.5億米ドル)を消費しており、カナダ人のワイン消費に迫る額である。
米国では、9州とコロンビア特別区がマリファナを合法化しているが、麻薬取締局(DEA)によれば、マリファナはいまだに国家レベルでは「医療用には現状認められておらず乱用の危険の高い」スケジュール1に分類される薬物である。
カナダの娯楽用マリファナの売上は、2027年には33億ドルに達する可能性がある。
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