【Globali】
OECD(経済協力開発機構)、世界の社会的流動性の失速に警報(2018/06/19)OECDが6月15日に公表した新報告書、『社会階層のエレベータは壊れているのか?社会的流動性を促進する方法(A Broken Social Elevator? How to Promote Social Mobility)』によると、1990年代以降所得不平等が拡大しており、社会的流動性が失速しているという。多くの国で、収入階層の一番下の人が上にあがるチャンスはほとんどなく、一番上の人はそこにとどまっている現象が見られるという。
報告書によると、貧しい家庭出身の子供が平均所得に到達するのにOECD諸国平均で少なくとも5世代または150年かかる。世代間での所得流動性の可能性は、所得不平等が大きい国ほど弱く、不平等が小さい国ほど強くなる。デンマークやノルウェーなどの北欧諸国は不平等が最も小さく、2世代か3世代で低所得家庭の子供が平均所得に到達することができる。反面、南米諸国や新興諸国では、不平等が大きく低所得層の子供が平均所得に到達するのに、6世代ほどかかる。...
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