5月7日付米
『AP通信』:「米国・フィリピン両国、ドゥテルテ政権下で最大規模の合同軍事演習を開始」
米国とフィリピン両軍は5月7日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が政権を執って以来最大規模の年次合同軍事演習“ザ・バリカタン(注後記)”を開始した。
同大統領はこれまで、在フィリピン米軍の縮小や中ロとの関係強化の政策を行うと表明していた。
今年の“ザ・バリカタン”には、8千人に上る米軍・フィリピン軍兵士に加えて、日豪からも若干名が参加し、マニラ郊外のフィリピン軍基地で開会式が行われた。...
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5月7日付米
『AP通信』:「米国・フィリピン両国、ドゥテルテ政権下で最大規模の合同軍事演習を開始」
米国とフィリピン両軍は5月7日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が政権を執って以来最大規模の年次合同軍事演習“ザ・バリカタン(注後記)”を開始した。
同大統領はこれまで、在フィリピン米軍の縮小や中ロとの関係強化の政策を行うと表明していた。
今年の“ザ・バリカタン”には、8千人に上る米軍・フィリピン軍兵士に加えて、日豪からも若干名が参加し、マニラ郊外のフィリピン軍基地で開会式が行われた。
駐フィリピンのソン・キム米大使(57歳)は、当該合同演習は両国の長い同盟関係の証しのひとつで、今後も地域の平和と安定のため続けられると語った。
なお、フィリピン政府高官は、同軍事演習が中国を標的としたものではなく、テロ対策及び人為的事故、あるいは自然災害のための訓練だと強調している。
同日付フランス『フランス24』オンラインニュース(『AFP通信』配信):「米国・フィリピン両軍、親中政策を行うドゥテルテ政権下で合同実戦演習開始」
5月7日に始まった“ザ・バリカタン”は、ドゥテルテ政権下では2度目の開催となるが、今回は12日間行われる最大規模の演習である。
当該合同演習の米側指揮官である米軍のローレンス・ニコルソン中将は、中国が直近に南シナ海人工島に配備したミサイル装備とは無関係の演習であると強調した。
なお、同演習にはフィリピン軍から5千人、米軍から3千人の兵員、更に日豪両国から合計42人の軍関係者が参加している。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「米国・フィリピン両軍の“バリカタン2018”合同軍事演習がフィリピンで開始」
今年で34回目となる“ザ・バリカタン”は、5月7日~18日の間実施される。
同演習の目的は、特にフィリピン側のテロ対策、人道支援、災害救助能力向上とされている。
ただ、演習項目には、陸上、あるいは海上からの侵略に備える訓練も含まれている。
なお、2017年の同演習は約5,400人の兵員が動員されていた。
(注)ザ・バリカタン:フィリピンのタガログ語で“協力して”の意。1985年から毎年米国・フィリピン両軍が実施する合同軍事演習で、2014年からは豪州も毎年参加。
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