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【Globali】
ユダヤ人団体代表、ユダヤ教徒の帽子をかぶらないよう要請(2018/04/26)
『TIME』『BBC』『AFP』などの英文メディアは、独ユダヤ人団体の代表がユダヤ教徒に対し同宗教の伝統的な帽子「キッパー」を着用しないよう求めたと伝えている。
ドイツにある最大のユダヤ人団体「ユダヤ人中央評議会」の代表ヨゼフ・シュスター氏はベルリンの公共ラジオで、「自分の立場を毅然とした態度で示すのは基本的に正しいことだ。しかし個々人がドイツの大都市で公然とキッパーをかぶらない方がいい」と述べた。ドイツでは先週もキッパーを着用した男性2名が攻撃される映像が浮上するなど、ユダヤ人をターゲットとした攻撃が繰り返されており、反ユダヤ主義に対して懸念の声が上がっている。...
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ドイツにある最大のユダヤ人団体「ユダヤ人中央評議会」の代表ヨゼフ・シュスター氏はベルリンの公共ラジオで、「自分の立場を毅然とした態度で示すのは基本的に正しいことだ。しかし個々人がドイツの大都市で公然とキッパーをかぶらない方がいい」と述べた。ドイツでは先週もキッパーを着用した男性2名が攻撃される映像が浮上するなど、ユダヤ人をターゲットとした攻撃が繰り返されており、反ユダヤ主義に対して懸念の声が上がっている。シュスター氏はさらに「もしドイツが反ユダヤ主義と戦わなければ、我々の民主主義は危うい」と述べ、「これは反ユダヤだけの問題ではなく、人種差別や外国人嫌悪とも連動している。ここではっきりとサインを掲げなければ」と主張した。
これに対し別のユダヤ人団体である欧州ユダヤ教会の指導者マーゴリン師は間違った対処法だとして発言の撤回を求めている。BBCによると同師は「我々はこの戦いを再開し、公共の人々に見えるようにしなければならない」と述べている。また別の団体の広報担当も「私は友人や知人にユダヤ人のアイデンティティーを主張しないよう常に助言してきたが、意見を変えた」などと発言している。
ドイツでは1989年のベルリンの壁崩壊以来、ユダヤ人の人口が急速に増加している。ドイツのアンゲラ・メルケル首相はテレビのインタビューで「ドイツには多くの難民がいるが、そういう人たちが、これまでの右翼過激派グループとは異なる別の形で反ユダヤ主義をもたらしている」と発言していた。
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