仮想通貨分析サイトのクリプトコンペアが先週末の20日に公表したデータによれば、仮想通貨の取引量は、昨年12月のピーク時から半減した。個人投資家の熱気が冷め、多くの通貨の価格が最高値から大幅に下落したことが原因であるという。ロイター通信などのメディアが報じている。
クリプトコンペア(CryptoCompare)のデータによれば、全ての仮想通貨取引所での日々の平均取引高は、昨年12月には170億ドル近くに達したのに対し、3月には91億ドルに減り、4月の前半には74億ドルと大きく落ち込んだ。
2017年末にかけて、仮想通貨の価格の急上昇により、世界中の投資家が少しでも利益を得ようと殺到し、これをきっかけに各国の法規制当局が警告を発し、取り締まりの動きが加速した。...
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クリプトコンペア(CryptoCompare)のデータによれば、全ての仮想通貨取引所での日々の平均取引高は、昨年12月には170億ドル近くに達したのに対し、3月には91億ドルに減り、4月の前半には74億ドルと大きく落ち込んだ。
2017年末にかけて、仮想通貨の価格の急上昇により、世界中の投資家が少しでも利益を得ようと殺到し、これをきっかけに各国の法規制当局が警告を発し、取り締まりの動きが加速した。主要市場の中国は、国内の仮想通貨の取引所を閉鎖している。
ロンドンが拠点のクリプトコンペアの共同創業者であるチャールズ・ヘイター氏は、「先物商品が市場に出てきたことを背景に、12月には期待感が大きく高まったが、その殆どは韓国や日本の個人投資家がけん引していた。その後各国政府の動きにより、異常に過熱した状況は収まった。」とコメントした。
最大の市場規模を持つ仮想通貨ビットコインの価格は、12月と1月にピークを付けて以来、半値の水準に下がっている。市場規模が2位と3位のイーサリアムやリップルについては、それ以上に相場が下落した。
しかしながら、仮想通貨の3月と4月の取引量は、昨年11月の水準に戻っただけだ。昨年3~4月の水準の25倍に膨れ上がっている。業界関係者によれば、取引所外の店頭市場などでは、大規模な機関投資家が取引を行う傾向があるが、好調な取引が続いているという。
仮想通貨に反対する人々は、取引量の減少を捉え、巨大な自転車操業のような仕組みであることがさらに明らかになったなどとして批判を強める。しかし業界関係者らは、短期的な価格や取引量の振れは、革新的な技術については予想されていたことであり、仮想通貨の力を本当に信じる人々は、長期的なスパンを見て、今後も投資を続けていくだろうとしている。
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