「ニューヨーク州にはとても期待を持っている。全国的にマリファナを合法化する動きがあるが、ニューヨークでも同様の状況だ。法律が許さない限り、我々はやりたいことができないのだが。」とアダム・ビアマンCEOは述べた。
MedMenの店舗は、典型的なマリファナ販売店には見えない。全体的な審美性は、赤い服を着た「ジーニアス(サポート窓口)」とiPadを完備するアップル・ストアを思わせる。当然カリフォルニアの店舗では見られる緑色のマリファナの芽が入ったびんはニューヨークの店舗では見当たらず、チンキ剤、ゲルキャップ、気化するペンのみを販売する。...
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「ニューヨーク州にはとても期待を持っている。全国的にマリファナを合法化する動きがあるが、ニューヨークでも同様の状況だ。法律が許さない限り、我々はやりたいことができないのだが。」とアダム・ビアマンCEOは述べた。
MedMenの店舗は、典型的なマリファナ販売店には見えない。全体的な審美性は、赤い服を着た「ジーニアス(サポート窓口)」とiPadを完備するアップル・ストアを思わせる。当然カリフォルニアの店舗では見られる緑色のマリファナの芽が入ったびんはニューヨークの店舗では見当たらず、チンキ剤、ゲルキャップ、気化するペンのみを販売する。すべてが効力により色分けされており、「穏やか」や「ハーモニー」といった抽象的な名称のラベルが貼ってある。
ニューヨーク州は植物形態でのマリファナの販売と使用、及び娯楽用マリファナを法律で禁じており、通りがかりの者は、ここがマリファナ販売店であることに気付かないかもしれない。店舗は、真っ白な壁に最小限のディスプレイ、最新のパッケージとタッチパネルを備えている。
MedMenの真の目的は、娯楽用マリファナが合法化され、より広範な顧客層をターゲットとすることである。
マリファナ常習者が好むピザとチートスの代わりに、MedMenではシャンパンとアボカド・トーストを提供する。実際、18日に投資家や政治家向けに行われたプレオープン・パーティではこれらが供された。
パーティに出席した合法化支持者のダイアン・サヴィーノ上院議員は、「我々は、ニューヨークのマリファナ問題を無視することはできない。合法化に向けてのタイムスケジュールを早める方法を考えねばならない。さもなければニューヨーカーは合法化されているニュージャージー州やマサチューセッツ州に流れてしまうだろう。」と話す。
ビアマンCEOと共同設立者のアンドリュー・モドリンは、合法化が早いうちに成立することに賭けて、五番街の高い賃料を支払っているとみられる。
現在、ニューヨーク州における医療用マリファナの市場は比較的小さい。マリファナカードを有する登録者は50.000人強である。一方、MedMenの本拠地のあるカリフォルニア州では約120万人が医療用マリファナを使用している。また今年1月1日よりカリフォルニア州で成人の娯楽使用が合法化されて以来、娯楽用市場が伸びていることは言うまでもない。
五番街の不動産賃料を考慮すると、マンハッタンの店舗は短期的には収益が上がらないだろう。小売り向け不動産ブローカーのフェイス・コンソロ氏によると、周辺の賃料の相場は1平方フィートあたり 500~1.000ドルである。MedMen の店舗は約2.000 平方フィートの広さである。「ここで重要なのは、収益を上げることだけでなくブランドを確立することである。MedMenは世界で最も有名なショッピングエリアに足跡を残そうとしている。」とコンソロ氏は言った。
マンハッタンの店舗は、ニューヨーク州初の店舗ではない。同社ホームページによると、ニューヨーク州北部とロングアイランドにも店舗を有する。また、同社はニューヨーク市初の医療用マリファナ販売店でもない。
ニューヨーク州法はマリファナカードを保有しない者の店舗への入店も認めるため、売上は期待できずとも、かなりの客足が見込まれそうだ。
広報担当のダニエル・イー氏は「多くの客足があると予想しており、好奇心が強い人々もいるだろう。店舗に触れ、人々が教育されることを願っている。”ここは医療用マリファナ販売店だけれど、まるで自宅にいるような居心地だ”と人々に感じてもらえたら。」と述べた。
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