福田淳一財務次官が先週の週刊誌に掲載された女性記者へのセクハラ発言疑惑がきっかけとなり、辞任を表明した。海外メディアは、世界に広まるセクハラ告発運動「Me Too」運動が日本にも上陸したと報道している。
4月20日付
『Yahooニュース』は「(世界の)セクハラ訴訟後、#MeTooが日本上陸?」との見出しで以下のように報道している。
財務省高官のセクハラ疑惑騒動が起き、遂に日本にも#MeToo運動がやってきた。中国の教育省はセクハラ撲滅対策を行い、韓国では元大統領が起訴されている。一方日本は、女性政治家の割合も最も低く、反セクハラ運動も息をひそめていたのだが、それも変わりつつある。
先週の週刊誌に福田淳一氏からセクハラ被害を受けたと訴える女性記者の記事が掲載され音声も公開された。...
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4月20日付
『Yahooニュース』は「(世界の)セクハラ訴訟後、#MeTooが日本上陸?」との見出しで以下のように報道している。
財務省高官のセクハラ疑惑騒動が起き、遂に日本にも#MeToo運動がやってきた。中国の教育省はセクハラ撲滅対策を行い、韓国では元大統領が起訴されている。一方日本は、女性政治家の割合も最も低く、反セクハラ運動も息をひそめていたのだが、それも変わりつつある。
先週の週刊誌に福田淳一氏からセクハラ被害を受けたと訴える女性記者の記事が掲載され音声も公開された。水曜同氏はスキャンダルにより仕事が出来なくなったとして辞任、雑誌社を提訴すると脅した。日本国内でこの騒動は見出しを賑わせており、アジア女性資料センターの花田氏などの専門家は、「世界の#MeToo が、セクハラに耐えながら声をあげられない日本の女性の背中を押したのだろう」と述べている。
だがこれは日本でセクハラ告発がいかに困難かを露呈した。気運に変化はあるものの、目に見える変化はほぼない。女性がTV朝日局の上司にセクハラを報告したところ、女性の身元が知れてしまう恐れがあるから公けにするのはダメージが大きすぎると諭されたのだ。
福田氏への訴えが発覚した際、麻生財務相は、調査するつもりはないと切り捨てるように言ったが、その後麻生氏は訴えが本当なら更迭すると方針転換し、財務省は現在調査をしているだが、同省が外部の弁護士を入れながらも、公平な調査を出来るのか批判もある。
財務省に被害者の権利を守るよう訴える25,000人以上の署名が集まった。活動家によると、レイプ被害者の僅か2.8%が警察へ訴え、「セクハラ被害者は黙って耐えろ」という風潮にあるという日本にも変化の波が来ているという。
4月19日付米国『CNN』は「日本の財務高官がセクハラ疑惑で辞任」との見出しで以下のように報道している。
高官がセクハラ疑惑で辞任、更なるスキャンダルで政権にダメージが起きている。TV朝日の記者が1年半に渡りセクハラを受けたとして音声も録音。大臣は、掲載記事の内容は不正確で「法廷で真偽を証明したい」としている。録音の一部では、男性の声は胸を触ったりキスや「手を縛る」ことも要求。同氏は事実ではないと主張するものの、世間の怒りを受け、野党からは麻生大臣を含む辞任要求を受けている。
TV朝日の篠塚ディレクターは、局の記者への対応は不適切だったとし、「辞任した福田氏が疑惑を否定しているが、局はこれが事実だと信じている」と記者会見で述べている。
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