【Globali】
フランスで世界初の3Dプリンターで建築された公営住宅が公開(2018/04/11)
フランス西部の都市ナントで先週末の7日、世界で初めて3Dプリンターで建築された公営住宅1棟が公開された。最初の住民は、公営住宅の入居資格を満たす地元の一家族となると市当局は述べており、6月までに入居の予定だ。
ロイター通信などが10日までに報じたところによると、建築プロジェクトを率いたナント大学の研究員らは、当公営住宅は、ロボット型の3Dプリンターを使用し、人間の居住用に現場で建てられた最初の家であると説明した。
「BatiPrint3D」と呼ばれるこのロボット型プリンターは、建物の絶縁性を100年間効果的に保つことのできる特殊ポリマー材を使用し、その空洞の中にコンクリートを詰める方式の壁を製作したが、約18日間で作業を完了している。...
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ロイター通信などが10日までに報じたところによると、建築プロジェクトを率いたナント大学の研究員らは、当公営住宅は、ロボット型の3Dプリンターを使用し、人間の居住用に現場で建てられた最初の家であると説明した。
「BatiPrint3D」と呼ばれるこのロボット型プリンターは、建物の絶縁性を100年間効果的に保つことのできる特殊ポリマー材を使用し、その空洞の中にコンクリートを詰める方式の壁を製作したが、約18日間で作業を完了している。
同プロジェクトに携わったブノワ・フュレ教授は、「これが未来というものだろうか? 我々は家をその場で建築し、さらにロボットのおかげで複雑な形の壁を作ることができる。それは興味深い方法であり、建設原理である。」と述べた。
当公営住宅は、広さ95平方メートルで5室がある。Y字型をした建物で、空気の質や、温度、湿度を監視する複数のセンサーと、建物の温度特性を評価・分析する装置が備え付けられている。研究者らは、入居者はこの技術により、エネルギーコストを節約することが可能であると考えている。
ナント市当局は、公的な迎賓会場や住宅団地など、3Dプリンターによる建物の建築プロジェクトをさらに計画している。建築以外の分野でも、最近の3Dプリンターによる技術の進歩は著しく、まもなく子供が生まれる両親が、まだ見ぬ自身の子の等身大の姿を形作ることなども可能であるという。
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