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【Globali】
欧州機関が生活排水からドラッグの使用を分析(2018/03/20)
『ニューズウィーク』などの英文メディアは、欧州の生活排水に含まれるドラッグの量を調べ、都市ごとにランク付けされた結果が今月発表され、ドイツの都市が多くランクインしていたことがわかったと伝えている。
今回の調査は欧州の排水分析を行う団体SCOREがEUの薬物監視機関の欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)と協力して行ったものだ。調査は2017年3月に行われ、EUに属する19ヶ国56都市について調査された。各都市の下水処理場から生活排水のサンプルを1週間採取し、アンフェタミン、コカイン、MDMA(エクスタシー)、メタンフェタミンの4種類について調べた。生活排水に含まれる尿から、その地域に暮らす人々の使用しているドラッグがわかるという。...
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今回の調査は欧州の排水分析を行う団体SCOREがEUの薬物監視機関の欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)と協力して行ったものだ。調査は2017年3月に行われ、EUに属する19ヶ国56都市について調査された。各都市の下水処理場から生活排水のサンプルを1週間採取し、アンフェタミン、コカイン、MDMA(エクスタシー)、メタンフェタミンの4種類について調べた。生活排水に含まれる尿から、その地域に暮らす人々の使用しているドラッグがわかるという。
それによると、地域によって使用されるドラッグに差異が見られたという。アンフェタミンの検出量が最も多かったのはベルギーのアントワープだった。ただ、トップ10のうち5都市をドイツが占めており、圧倒的に多かった。また、メタンフェタミンは1位がドイツのケムニッツでその他3都市がランクインした。ドイツの警察は、チェコで精製されたメタンフェタミンがドイツのドレスデンなどチェコとの国境近くの都市に密輸されていることを警告していた。ただ、EMCDDAはメタンフェタミンの検出量はほかに比べて比較的低かったという。
MDMAはオランダのアムステルダムとアイントホーフェンの2都市が3位以下を大きく引き離して多かった。例えば、9位に入ったドイツの首都ベルリンでは住人1000人あたり、49.8ミリグラムの検出量だったのに対し、アムステルダムは1000人あたり230.3ミリグラムと差が大きい。コカインは4種類の中で唯一ドイツの都市が入っておらず、その代わりにスイスの都市が多く見られた。
各ドラッグの使用されるタイミングにも差があり、コカインやMDMAは週末が多く検出されたが、アンフェタミンは曜日に差は見られなかったという。
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