米政府は先日、ハンターがアフリカ諸国(ボツワナ・ナミビア・南アフリカ・タンザニア・ザンビア・ジンバブエ)で獲ったゾウの牙や皮などを記念品としてアメリカへ持ち帰ることを認め、それらの輸入をケースバイケースで認めるという措置とり、世界中から非難されていた。
今回カーマ氏はボツワナで開かれたゾウの会議に出席し、「我々はゾウを狩ることを禁止しているのに、トランプ氏がスポーツで狩りを行い、記念品を持ち帰る‘トロフィーハント’の禁止をやめてしまった。...
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米政府は先日、ハンターがアフリカ諸国(ボツワナ・ナミビア・南アフリカ・タンザニア・ザンビア・ジンバブエ)で獲ったゾウの牙や皮などを記念品としてアメリカへ持ち帰ることを認め、それらの輸入をケースバイケースで認めるという措置とり、世界中から非難されていた。
今回カーマ氏はボツワナで開かれたゾウの会議に出席し、「我々はゾウを狩ることを禁止しているのに、トランプ氏がスポーツで狩りを行い、記念品を持ち帰る‘トロフィーハント’の禁止をやめてしまった。これによって、わが国での密猟が助長されてしまう。」と述べた。そして「私は、このような衝撃の決定を行ったトランプ政権に対してできるだけ強い言葉で非難したい。」と話した。
今回カーマ氏がこの発言を行ったのは、欧州連合(EU)が象牙取引から手を引くよう要求する110万人もの署名がされた嘆願書に自身が署名する直前だった。中国や香港などはすでに象牙の輸入禁止を発表しているが、EUではまだ行われていない。そのため欧州観光局やEUの代表に対し、象牙取引をやめ、輸入を禁止するよう訴えていた。
ボツワナは世界のゾウの3分の1以上が住んでいると言われており、その大統領の発言は影響力が大きいとみられる。NGO団体国境なきゾウ保護活動の創設者であり、代表のマイク・チェイス氏は「我々は最悪の密猟危機を乗り越えたわけではなない。」「周辺諸国がボツワナの例から何か学び取れたら、この密猟危機にも対処できると思う。」と述べている。
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