英国の歯科研究によると、フルーツティーやリンゴ酢など酸性の飲み物を食前食後に獲ることは、虫歯のリスクを11倍にするという。食事と共に獲る場合はリスクは半分になる。近年の虫歯は、このような歯の酸蝕が主な要因であるという。
2月23日付英国
『テレグラフ』は「フルーツティーやダイエット飲料で虫歯が進行」との見出しで以下のように報道している。
“ブリティッシュ・デンタル・ジャーナル”に記載されたキングズ・カレッジ・ロンドンの研究によると、ダイエット飲料やフルーツ茶で虫歯の確率が11倍も上がるという。塩やビネガー味のチップスも歯を溶かす強い酸を含むため同じく問題がある。歯科医は、フルーツ茶やレモン水などの酸性飲料を食事と食事の間に飲むのも歯によくない事の一つだというが、食事と一緒に採るなら、リスクは半分くらいだという。...
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2月23日付英国
『テレグラフ』は「フルーツティーやダイエット飲料で虫歯が進行」との見出しで以下のように報道している。
“ブリティッシュ・デンタル・ジャーナル”に記載されたキングズ・カレッジ・ロンドンの研究によると、ダイエット飲料やフルーツ茶で虫歯の確率が11倍も上がるという。塩やビネガー味のチップスも歯を溶かす強い酸を含むため同じく問題がある。歯科医は、フルーツ茶やレモン水などの酸性飲料を食事と食事の間に飲むのも歯によくない事の一つだというが、食事と一緒に採るなら、リスクは半分くらいだという。
酸性の食事が虫歯を進行させることは知られているが、今回の研究では、酸性の食べ物や飲料を消費する際のダメージをより明確にしている。
食事中の酸の摂取を減らすのが鍵となるが、習慣を変えるのは容易くない。そこでポイントは食事と食事の間の摂取が最もリスクが高い点で、また飲料の摂り方にも改善策がある。習慣的にゆっくり時間をかけて酸性の飲み物を飲んだり、口の中でブクブクしたり、呑みこむ前に口に長く残しておくような飲み方はリスクを高める。
フルーツ茶の中でも、酸の含有量がが高いものはジンジャー、レモン、ベリー、ローズヒップなどのフレーバー。
近年減量効果で注目されているリンゴ酢も歯を蝕む。毎週飲む人はそうでない人の10倍のリスクがあり、歯のエナメル質や象牙質への影響で歯が黄ばんだり弱くなったりするという。砂糖ゼロのソフトドリンクも砂糖含有飲料と同じリスク。
歯の酸蝕は虫歯と同義ではない。酸蝕は歯の表面全体を酸が蝕むが、虫歯は歯に穴が出来るものである。
酸蝕は欧州の成人の3割がかかっている。英国では過去5年間で抜歯したこどもの数が17%増加。虫歯と歯周病に次ぎ3番目に歯の健康で重要な要素。
2月22日付英国『BBC』は「酸っぱいフルーツティーで歯が弱くなる」との見出しで以下のように報道している。
300人を対象にした研究によると、歯が酸の飲み物やスナックの量が増えると弱くなるという。フルーツスカッシュ、コーディアル(果汁シロップの甘い飲み物)、フルーツティー、ダイエット飲料、砂糖入りドリンク、フレーバー水、これらはすべて酸が歯に影響する飲み物。
研究者は、「昼食にリンゴを食べるなら、その後夕方までは酸性のものは控え、夕方にワインを飲む予定なら朝のフルーツティーは控えた方がいいという。食事のバランスを考えて撮ってほしい。」という。
一方、食事と一緒に獲るなら、ダメージは減らせる。食べ物を噛むことでアルカリ性の唾液を分泌し歯を守る事が出来るためだ。飲み物は冷やした状態で一気に飲む方が良く、長い時間だらだら飲むのはよくない。ストローを使うと歯に酸が接触するのを避けることが出来るため一定の効果がある。
水、牛乳などの栄養価の高い飲み物やチーズなど中性のものを酸性の後に摂るのもよいアイディアだという。
最新の研究では、英国の子どもや若者の虫歯においては、歯の酸蝕が原因となる虫歯が殆どを占めており、老年世代でも同様の傾向があるという。
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