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【Globali】
ベルギー裁判所、フェイスブック社に対し不正データ収集の判決(2018/02/19)
『ロイター』『BBC』など英文メディアは、ベルギーの裁判所がソーシャル・ネットワーク・サービスの米フェイスブック社に対し、不正にデータを収集したと認める判決を出したと報じている。
この裁判は、ベルギーのプライバシー保護団体が訴えたもので、第三者のウェブサイトで、クッキーという追跡コードを利用して個人情報を集め、プライバシーを侵害したという内容だ。裁判所は判決として、是正措置を勧告し、従わない場合、1日につき25万ユーロ(約3300万円)、もしくは最大1億ユーロ(約132億円)の罰金支払いが命じられた。裁判所側は、集めるデータの種類や保管期間などの情報開示が不鮮明であり、収集や保管に関する同意も得られていないと判断した。...
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この裁判は、ベルギーのプライバシー保護団体が訴えたもので、第三者のウェブサイトで、クッキーという追跡コードを利用して個人情報を集め、プライバシーを侵害したという内容だ。裁判所は判決として、是正措置を勧告し、従わない場合、1日につき25万ユーロ(約3300万円)、もしくは最大1億ユーロ(約132億円)の罰金支払いが命じられた。裁判所側は、集めるデータの種類や保管期間などの情報開示が不鮮明であり、収集や保管に関する同意も得られていないと判断した。さらにフェイスブック社に対し「ベルギーの個人情報保護法に適合するまで、国内で人々に使われているインターネット利用の追跡や記録するのをやめなければならない。」と述べ、「同社が違法に集めた個人情報を破棄しなければならない。」と命じた。
フェイスブック社はこれを不服とし、控訴する意向を示した。同社のヨーロッパ公共政策担当のリチャード・アラン氏は「我々が使用しているクッキーなどの技術は業界の標準のものである。そしてその技術のおかげで多くのビジネスは成長し、EU全土の顧客にたどり着くことができるのだ。」と説明した。
このような議論は今に始まったことではなく、ソーシャル・ネットワーク・サービスとベルギーのプライバシー保護委員会(CPP)の間で長い間続いてきたことである。2015年には、フェイスブック社が登録会員ではないにもかかわらず、ウェブサイトを訪問した人や「いいね」を押した人を追跡しているとCPPが訴えた。判決はCPPの勝利だったが、フェイスブック社は2016年に反論していた。
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