「私達の命のための行進(March for Our Lives)」と名付けられたデモ行進は、3月24日に行われる予定であり、学校の安全確保と銃規制に関する法制化を要求するものである。それに合わせて全米で同様の集会が開催されるよう呼びかけていると、生徒らのグループが明らかにした。
フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で14日に発生した今回の銃乱射事件では、同高校の元生徒ニコラス・クルーズ容疑者(19)が、合法的に購入したAR15半自動ライフルで17人を殺害したことを自供している。...
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「私達の命のための行進(March for Our Lives)」と名付けられたデモ行進は、3月24日に行われる予定であり、学校の安全確保と銃規制に関する法制化を要求するものである。それに合わせて全米で同様の集会が開催されるよう呼びかけていると、生徒らのグループが明らかにした。
フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で14日に発生した今回の銃乱射事件では、同高校の元生徒ニコラス・クルーズ容疑者(19)が、合法的に購入したAR15半自動ライフルで17人を殺害したことを自供している。米国ではそうした銃関連の事件により、年間3万人が死亡しているのが実情だ。
同高校の生徒らは、今回の乱射事件をきっかけにして、米国で行き詰まり感のある銃規制に関する論議を再度活発化させたいと考えている。デモ行進を発表した生徒の1人であるエマ・ゴンザレスさんは、トランプ米大統領が選挙戦で、銃業界から多額の政治献金を受け取ったことを非難する力強いスピーチを行い、世界中の注目を集めた。
ゴンザレスさんは18日、今回の事件を最後の大量銃殺事件にすると誓うとともに、トランプ大統領ばかりでなく、フロリダ州のマルコ・ルビオ共和党上院議員やリック・スコット州知事らの名前を挙げて、政治家に銃規制についての論議に加わるよう促した。
同高校の生徒キャメロン・カスキーさんは、政治家と全米ライフル協会(NRA)との癒着について触れ、「NRAから献金を得ている政治家は、誰でもこのような事件についての責任がある。」と批判した。NRAは与党共和党と伝統的に深い関係があり、米国憲法修正第2条が保証する武器を保持する権利によって、銃を持つことの正当性を主張してきた。
昨年10月、ラスベガスで58人が殺害された銃乱射事件では、犯人は47もの武器を保持していたが、事件後も銃規制を強化する動きは取られていない。カスキーさんは、NRAがこうした銃を持つ文化を推進、助長しているとして非難し、NRAから献金を得ているいかなる政治家も「恥」のバッジを着けていると思われるような、新たな規制を生徒らは求めていると述べた。
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