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【Globali】
米国、パレスチナ支援の拠出金を半額凍結(2018/01/18)
『BBC』『ワシントン・ポスト』など各国英文メディアは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNWRA)が、アメリカから予定されていた拠出金が大幅に凍結されたことを受け、これまでにない資金難に陥っていることを明らかにしたと伝えている。
UNWRAはパレスチナ自治区のほか、ヨルダンやレバノン、シリアにいるパレスチナ人の人道支援を行っている。アメリカは同団体へ1億2500万ドル(約139億円)の拠出金を予定していたが半分の6500万ドル(約72億円)を無期限で凍結するという。UNWRAの報道官クリス・グネス氏は「当面これ以上資金支援を受ける見込みがない。支援金の激減によって、同団体はこれまでにない最も深刻な資金難に直面している。」と述べた。...
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UNWRAはパレスチナ自治区のほか、ヨルダンやレバノン、シリアにいるパレスチナ人の人道支援を行っている。アメリカは同団体へ1億2500万ドル(約139億円)の拠出金を予定していたが半分の6500万ドル(約72億円)を無期限で凍結するという。UNWRAの報道官クリス・グネス氏は「当面これ以上資金支援を受ける見込みがない。支援金の激減によって、同団体はこれまでにない最も深刻な資金難に直面している。」と述べた。またアントニオ・グテレス国連事務総長は「これに伴い医療、教育、社会保障などを縮小せざるを得ない可能性がある。」と話した。
これに対しパレスチナの高官は反パレスチナな対応だと激怒している。パレスチナ解放機構幹部のハナン・アシュラウィ氏は立場の弱い人に対する残虐行為だ」と激しく非難した。一方イスラエルはこの決定を歓迎した。UNWRAの支援金削減を求めていたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「同団体がパレスチナ問題を長引かせていた」と述べた。
米国務省のヘザー・ナウアート報道官は今回の措置はパレスチナに対する懲らしめの意味合いはないという。また拠出金を全額ではなく半額凍結にしたのは同国の安定のためだと説明し、UMWRAが改革を行うことで、他国からの拠出が増えることを望むと話した。
グテレス事務総長は「UNWRAはパレスチナの機関ではなく国連の機関である。」と指摘し「重大な状況に陥らないように全力を尽くす」と述べた。
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