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【Globali】
欧州のプラスチック包装、2030年までに100%再利用へ(2018/01/18)
英紙 『テレグラフ』『ガーディアン』などの英文メディアは、欧州連合(EU)がプラスチック包装をすべて再利用なものにするという環境汚染対策計画を出したことを報じている。
EUの行政機関である欧州委員会(EC)が発表した計画によると、2030年までにすべてのプラスチック包装を再利用可能なものにし、コーヒーカップなどの使い捨てプラスチックも段階的に廃止していくというものだ。その背景には中国がプラスチックなどリサイクル廃棄物の輸入を禁止したことがあげられる。EUでは現在収集したプラスチックの半分を海外へ輸出しており、その85%が中国である。中国側が欧州からの大量の廃棄物輸入も規制の対象としたことで対策に乗り出した形だ。...
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EUの行政機関である欧州委員会(EC)が発表した計画によると、2030年までにすべてのプラスチック包装を再利用可能なものにし、コーヒーカップなどの使い捨てプラスチックも段階的に廃止していくというものだ。その背景には中国がプラスチックなどリサイクル廃棄物の輸入を禁止したことがあげられる。EUでは現在収集したプラスチックの半分を海外へ輸出しており、その85%が中国である。中国側が欧州からの大量の廃棄物輸入も規制の対象としたことで対策に乗り出した形だ。
火曜日に発表された計画では、プラスチックの回収と近代化するための研究費として3億5000万ユーロ(約475億円)の予算が計上されているという。ECのフラン・ティメルマン副委員長は「プラスチックが水や食品、我々の体内に入り込むのを防がなくてはいけない。唯一の長期的対策と言えるのが、リサイクル、リユースによる廃棄物の削減である。」と述べている。同氏は重要なのはしっかり取り締まることだとし「一回のプラスチックストローを製造するのは5秒、使用するのは5分に過ぎないが、分解するのには500年もかかる。そういうことを親から子供たちへ伝えて欲しい。」と話した。ECによると、欧州が年間25万トンものプラスチック廃棄物を出しており、うちリサイクルされているのは30%にも満たないという。
昨年、イギリスのチャールズ皇太子らが発起人となって行われた、EUが支援する会議では年間800万トンものプラスチック廃棄物が海を汚染しており、それを食い止めるための抜本的な行動について話し合われた。
ECは買い物袋など、プラスチック廃棄物の削減に向けてすでに多くの対策を講じている。
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