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【Globali】
ドバイの新名所「ドバイ・フレーム」の完成とそのデザインの背景(2018/01/17)
『CNN』『ガーディアン』など英文メディアは、今月ドバイにオープンした新名所「ドバイ・フレーム」について、その背景にある問題と共に伝えている。
ドバイ・フレームはアラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイにできた巨大な額縁のような高層ビルだ。高さ150メートル、幅93メートルで、6800万ドル(約75億円)をかけて建設された。上層階にある展望デッキからは北と南で新しいドバイと古いドバイの両方が顔をのぞかせる。下層部にある博物館ではドバイの歴史を紹介し、未来のドバイの姿を予想して展示している。ドバイに今月オープンしたこのビルは新しい観光名所になると期待されている。...
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ドバイ・フレームはアラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイにできた巨大な額縁のような高層ビルだ。高さ150メートル、幅93メートルで、6800万ドル(約75億円)をかけて建設された。上層階にある展望デッキからは北と南で新しいドバイと古いドバイの両方が顔をのぞかせる。下層部にある博物館ではドバイの歴史を紹介し、未来のドバイの姿を予想して展示している。ドバイに今月オープンしたこのビルは新しい観光名所になると期待されている。
しかしその背景でメキシコの建築家フェルナンド・ドニス氏が、同建物のデザインは自分のアイデアが盗まれたものだと訴えている。同氏は2008年の国際コンペで優勝し、そのデザインはドバイの新しい顔となる高層建造物となるはずだった。しかし同氏は「自分のアイデアを盗み、デザインに手を加え、勝手に建築した。」と主張し続けていた。2016年には知的財産権の侵害でアメリカの連邦裁判所に訴えていた。ドニス氏の代理人である弁護士のエドワード・クラリス氏は「これはひどく傲慢な行為だ」と述べている。「あからさまに権利を侵害しているにもかかわらず、UAEは知的財産を敬う国だと主張している。ドバイの法制度は自治体から訴訟を起こす権利を与えられないと、訴えることができないようになっている。いかなる告訴にかかわらず、自分たちを主権免除しているのだ。」と異を唱えた。しかし結局、手続き的な問題から先月この訴えは取り下げられた。
ドニス氏は現在メキシコの高層ビルのプロジェクトに複数携わっているためドバイを離れている。同氏は「完成したことは本当に素晴らしいこと」としながら「我々が提案した建物の輪郭を描いているようだ。もう少し繊細に、装飾を少なくしたいところではあるが、私がやりたかったことが正確に再現されている。ただ私はそこに参加したかった。」と話した。
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