このダイヤの原石はゴルフボール約2個分の大きさで、色は「Dカラー」の無色(D~Zまでの等級があり、DEFが無色で、Zに向かうほど黄色が濃くなる)で、かつ「タイプⅡa」(全体の2%以下にしか存在しない非常に希少な窒素はもちろんホウ素も含まない純粋に炭素原子だけのダイヤ)の希少なものである。
また、レソト王国は、南アフリカやロシア、オーストラリアと並ぶ世界有数のダイヤ産出国である。
特に、レツェング鉱山のダイヤは質と大きさに定評があり、世界でもっとも高い売値で取引されている。...
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このダイヤの原石はゴルフボール約2個分の大きさで、色は「Dカラー」の無色(D~Zまでの等級があり、DEFが無色で、Zに向かうほど黄色が濃くなる)で、かつ「タイプⅡa」(全体の2%以下にしか存在しない非常に希少な窒素はもちろんホウ素も含まない純粋に炭素原子だけのダイヤ)の希少なものである。
また、レソト王国は、南アフリカやロシア、オーストラリアと並ぶ世界有数のダイヤ産出国である。
特に、レツェング鉱山のダイヤは質と大きさに定評があり、世界でもっとも高い売値で取引されている。
いままでレソト王国では、同じレツェング鉱山で2005年に357カラットのダイヤ(21.4億円)の原石が発掘され、2008年には478カラットのダイヤの原石が発掘されている。
今回はそれを上回るものであり、推定4,000万USドル(日本円で44億4,400万円)以上の価値があると見られている。
過去を振り返って見ると、これまでの最大のダイヤの原石は3,106カラットの「カリナン」で、以下1,109カラットの「レセディ・ラ・ロナ」、995カラットの「エクセルシオール」、969カラットの「スター・オブ・シエラレオネ」となっている。
但し、ダイヤモンドの価値は原石のカラット(重量)やクラルティー(包含物の有無や表面の傷の有無等)のほか、人の技術が関係するカット(形と仕上げ)の評価により決まるので、今のところは売値がいくらになるかは決められないとのことである。
参考として、「レセディ・ラ・ロナ」の値段は58.9億円で、そのダイヤより小さい2015年に発掘された813カラットのダイヤは6,300USドル(70億円)の値が付いている。
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