【Globali】
英国企業のEU離脱へのリスク認識大きく高まる、最大の懸念はサイバー攻撃(2018/01/16)
ドイツの大手保険会社アリアンツが16日に公表した、世界の企業のリスクマネージャー等のリスク専門家に対する調査結果によれば、英国企業は、欧州連合(EU)からの離脱(Brexit)等の法規制の変化に対する懸念を一段と強めていることが判明した。最大の懸念は昨年に引き続き、サイバー攻撃だった。
アリアンツは毎年、世界各国の企業のリスク専門家らに対し、当年以降最も重要なリスクは何かについてのアンケート調査を実施し、その結果を「アリアンツ・リスク・バロメーター(Allianz Risk Barometer)」としてまとめ、この時期に発表している。
同社は今回も世界80カ国、1,900人以上のリスク専門家らに対して調査を実施したが、これによると、世界的に最大のリスクと考えられているのは、「事業の中断(Business Interruption)」だった。...
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アリアンツは毎年、世界各国の企業のリスク専門家らに対し、当年以降最も重要なリスクは何かについてのアンケート調査を実施し、その結果を「アリアンツ・リスク・バロメーター(Allianz Risk Barometer)」としてまとめ、この時期に発表している。
同社は今回も世界80カ国、1,900人以上のリスク専門家らに対して調査を実施したが、これによると、世界的に最大のリスクと考えられているのは、「事業の中断(Business Interruption)」だった。様々な理由により事業が中断した際には、営業利益の減少による損失等が発生する可能性がある。「事業の中断」はこれで6年連続のトップとなった。
同調査の英国部分を見ると、英国企業のリスク専門家らにとって、Brexit、新たな貿易障壁、保護主義等を巡る法規制の変更リスクが、昨年の5位から3段階上昇し、英国ビジネスにとっての2番目に重大な懸念となったことが注目される。
「企業はEUとの将来の関係が不透明であることなど、急激な政治的・法的な衝撃に対処するための態勢を備えていなければならない。」とアリアンツ グローバル・コーポレート・アンド・スペシャルティの英国責任者、ブライアン・カーワン氏は指摘した。
英国企業にとって最大の懸念は、今年もサイバー攻撃となった。これにはハッカーらが、共有されたインターネットのインフラ基盤を通じ、多くの企業を一気に混乱に陥れる「サイバー・ハリケーン」のリスクも含まれている。
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