【Globali】
ドイツのクリスマス市でDHL恐喝事件(2017/12/04)
先週末ドイツのポツダム市のクリスマス市そばで、不振な小包が発見され、テロの警戒体制が敷かれたが、テロではなく流通大手「DHL」に金を要求する恐喝事件だったことが判明した。この不審な小包はQRコード付で、その情報から恐喝内容読み取れた。更にこれは偽物ではなく爆発し負傷者を出す可能性もあったという。ドイツでは昨年ベルリンのクリスマス市でトラックが突入し12人が死亡、48人が負傷するテロが起きている。今後DHLへの更なる恐喝に発展する恐れもあり、当局の警戒は続いている。
12月3日付英国
『ガーディアン』は「ドイツの市場近くで“DHLを標的”とした爆弾装置が見つかる」との見出しで以下のように報道している。
金曜ベルリン近郊のクリスマス市では不審物により避難指示が出て騒然となる騒ぎとなり、一年前11人が死亡したクリスマス市でのテロ事件を念頭に、テロに備え警戒体制を敷いた。不審物は、市近くの薬局に持ち込まれた釘や自作爆弾装置が入った小包だった。
ところが日曜には事件がDHLを標的とする恐喝だと判明し、テロ警戒体制は解除された。...
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12月3日付英国
『ガーディアン』は「ドイツの市場近くで“DHLを標的”とした爆弾装置が見つかる」との見出しで以下のように報道している。
金曜ベルリン近郊のクリスマス市では不審物により避難指示が出て騒然となる騒ぎとなり、一年前11人が死亡したクリスマス市でのテロ事件を念頭に、テロに備え警戒体制を敷いた。不審物は、市近くの薬局に持ち込まれた釘や自作爆弾装置が入った小包だった。
ところが日曜には事件がDHLを標的とする恐喝だと判明し、テロ警戒体制は解除された。「良いニュースはクリスマス市を標的とした小包ではなかったこと。悪いニュースはDHLを標的としていること。」と内務大臣は述べている。
捜査官が遠隔爆発させた際、引き裂かれたQRコード付きの紙切れをかき集め調べたところ QRコードにはDHLに数百ユーロの金を要求する内容が書かれていたという。この小包は爆発し負傷者を出す危険もあったという。DHLはこの事件に関しノーコメントである。
同日付ドイツ『ハンデルスブラット・グローバル』は「ポツダムの爆弾に隠されたブラックメール」との見出しで次の様に報道している。
金曜のクリスマス市で爆発物が発見されたDHL恐喝事件が更なる事件に発展する恐れがあり当局の警戒は続いている。
警察当局は小包を送った犯人はドイツの流通大手「ドイツポスト」の郵便小包部門であるDHLを標的とした恐喝だと断定。
先月、よく似た小包がとドイツ東部のフランクフルト(オーデル)でも見つかり犯人が更にDHLに圧力をかける恐れがあるとして、特に取扱い荷物が増える長期休暇シーズンに向けて警戒していたのだという。
ポツダムで見つかった小包には、釘、材質不明な粉末、金属のシリンダーが入っており、特別配達物として薬局に送られてきたという。薬局の店長は、不審なワイヤーがあり、また開ける時シューという音を聞いたと話している。警察は当初、偽の爆弾だと考えたが、犯罪化学班の捜査で爆発の可能性のある装置だと断定した。
この荷物にはQRコード情報があり、そこからDHLへの恐喝目的であることが判明したという。
警察当局は郵便物を扱う客に対し、不審な小包を開けないよう注意を呼び掛けている。
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