米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムのイタリアの主要物流拠点とドイツの6カ所の倉庫で、24日のブラックフライデー(米感謝祭翌日の金曜)に、労働組合がストライキを予定している。年間で最も大きなセールが行われる日の1つであり、混乱が生じる可能性がある。
ブラックフライデーは、11月の第四木曜日に設定されている米感謝祭の休日の翌日の金曜日で、毎年小売店などが大規模なセールを行うことで知られており、最近では欧州でもブランクフライデー・セールが盛んになっている。この頃では日本でも同時期にセールを行う店が出始めた。年末商戦が本格化する時期であり、24日のストは混乱につながるとの懸念が出ている。
イタリアの労組によれば、会社との間でボーナスを巡る交渉が決裂し、北イタリアのピアチェンツァにあるアマゾンの主要物流拠点で、約30%の500人以上の従業員が初のストに突入することで合意した。...
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ブラックフライデーは、11月の第四木曜日に設定されている米感謝祭の休日の翌日の金曜日で、毎年小売店などが大規模なセールを行うことで知られており、最近では欧州でもブランクフライデー・セールが盛んになっている。この頃では日本でも同時期にセールを行う店が出始めた。年末商戦が本格化する時期であり、24日のストは混乱につながるとの懸念が出ている。
イタリアの労組によれば、会社との間でボーナスを巡る交渉が決裂し、北イタリアのピアチェンツァにあるアマゾンの主要物流拠点で、約30%の500人以上の従業員が初のストに突入することで合意した。また、繁忙期である年末までの期間は、時間外勤務を行わないことでも合意しているという。アマゾンは、ピアチェンツァの拠点で、約1,600人の正社員を雇用しているが、年末の繁忙期には臨時職員も導入する。ここは2010年にイタリア語のウェブサイトを立ち上げた後、最初に設立した物流拠点だ。
イタリアでは現在、ネット販売は全体の小売販売の10%に過ぎないが、急速に普及しつつある。同国のアマゾンは声明で、「ブラックフライデーとそれ以降も、顧客に予定通りの配送を保証するよう引き続き注力している。また従業員とは常に対話を継続し、協力関係を構築することを約束する。」と述べた。同社は、イタリアの物流業界では最高水準の賃金を従業員に支払っており、民間の医療保険や4年間の職業訓練費用の会社負担などの福利厚生も提供していると説明した。
ドイツでは労組が、賃金や労働条件を巡る長期の労働闘争の一環として、同国内のアマゾンの6カ所の物流センターで、従業員がブラックフライデーにストを決行することを発表している。
「世界最大のネット通販事業者は、この日に記録的な売り上げを達成したいと考えているが、従業員らが全てアマゾンが望むとおりに記録的な成績を収めなければならないのは、この日ばかりではない。」と労組は指摘した。
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