【Globali】
来年以降大地震が数多く発生する可能性がある、と地質学者が警告
最近、米国地質学会にて、コロラド大学のロジャー・ビルハムとモンタナ大学のレベッカ・ベンディックは、地球の回転速度の変化が、熱帯赤道地域で強烈な地震活動を引き起こす可能性があるという研究結果を発表した。
地球の回転の減速はわずかで、ミリ秒単位で計測されるものだが、それでも膨大な量の地下エネルギーを放出することが可能であり、「地球の回転と地震活動との相関関係は強く、来年は大地震の数が増加することを示唆している」とビルハム氏は英オブザーバー紙で述べている。
ビルハム氏とベンディック氏は研究の中で、1900年以降に発生したマグニチュード7とそれ以上の地震を調べ、他の時期と比べて大地震の数が著しく多かった5つの時期を発見した。...
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地球の回転の減速はわずかで、ミリ秒単位で計測されるものだが、それでも膨大な量の地下エネルギーを放出することが可能であり、「地球の回転と地震活動との相関関係は強く、来年は大地震の数が増加することを示唆している」とビルハム氏は英オブザーバー紙で述べている。
ビルハム氏とベンディック氏は研究の中で、1900年以降に発生したマグニチュード7とそれ以上の地震を調べ、他の時期と比べて大地震の数が著しく多かった5つの時期を発見した。「これらの時期には、年間25~30回の大地震があったのに対し、他の時期は平均して年15回ほどの大地震しか起きていない」。そして、これらの激しい地震活動の期間と他の要因との相関関係を調べたところ、地球の回転がわずかに減少したときに大地震の数が増加したことが確認された。5年の間地球の回転が極わずかに原則する期間がこの1世紀半の間に何度かあり、この5年の減速期間後に大地震が多く発生しているというのだ。現在地球は4年前から減速の期間に入っており、2017年は6つの大地震があったものの、減速が始まって5年目となる2018年には、20ほどあってもおかしくないと予想されている。
自転の減速と関係した大地震がどこで起きるのか、場所の予測は困難であるが、これまでの傾向では、赤道付近で多く発生してきたことが分かっている。今、熱帯地域には10億人の人々が暮らしている。
地球はこの5年間によって、将来の大地震に対する警告を与えてくれている、とビルハム氏は述べている。
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