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【Globali】
米FBI、ヘイトクライムが2年連続の増加を発表(2017/11/19)
『CNN』『BBC』など各国の英文メディアは米連邦捜査局(FBI)が発表した2016年のヘイトクライム(憎悪犯罪)の数が前年を上回り高い水準だったことを報じている。
FBIによると2016年のヘイトクライムの数は全米で6121件にのぼり、2015年の5850件をはるかに上回る結果となった。これは1年で5%増えたしたことを示し、2年連続の増加となり、ここ10年では初めての連続上昇となった。
今回の統計は全米で1万6000近い捜査当局が任意で報告した数をまとめたものだ。ヘイトクライムは人種、宗教、性別、国籍、障害などを理由に起こる犯罪行為で、報告書によると2016年のヘイトクライムの約58%は人種差別によるもので、さらにその半数以上は黒人アメリカ人が対象となったものだった。...
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FBIによると2016年のヘイトクライムの数は全米で6121件にのぼり、2015年の5850件をはるかに上回る結果となった。これは1年で5%増えたしたことを示し、2年連続の増加となり、ここ10年では初めての連続上昇となった。
今回の統計は全米で1万6000近い捜査当局が任意で報告した数をまとめたものだ。ヘイトクライムは人種、宗教、性別、国籍、障害などを理由に起こる犯罪行為で、報告書によると2016年のヘイトクライムの約58%は人種差別によるもので、さらにその半数以上は黒人アメリカ人が対象となったものだった。またラテン系アメリカ人が標的となったものは15%ほど上昇し、アラブ系は38%の上昇だった。全体の21%は宗教を理由にした犯罪行為で、中でも54%が反ユダヤで、25%が反イスラムであった。反イスラムは昨年67%の増加を見せており、2001年9月11日のテロ事件時には見られなかったレベルにまで増加している。
ヘイトクライムの種類は多岐にわたり、器物破損や暴行、殺人などが挙げられている。司法長官のジョブ・セッションズ氏は「何を信じ、どのような信仰をしようと、それを理由にして暴力的な攻撃を受けるかもしれないと恐怖を抱くべきではない」と声明を発表した。ただ、増加にどんな背景があるのかは発表されておらず、セッションズ氏は今後さらなる詳細情報を待ってどんな対応が必要か対策を練るとしている。
米シーク教徒団体によると、今回の報告は自主的な情報提供に頼っているため、正確に実情が報告されていない可能性があり、今回の統計に関わった法執行機関は全体のわずか11%ほどで、氷山の一角に過ぎないのではないかとしている。
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