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【Globali】
地球環境の危機「人類への警告」へ専門家15000人の署名(2017/11/16)
『AFP』『CNN』など各メディアは、地球環境の危機について述べた「人類への警告」の最新版が発行され1万5000人以上の専門家によって署名されたと報じている。
今回発表されたのは世界184ヶ国の科学者1万5000人以上が署名した書簡「世界の科学者による人類への警告:第2版」だ。元々1992年に初版され、当時は1700名もの科学者によって署名されたこの書簡は自然界に対する人間の影響が「悲惨」であり「修復不可能なものになっている」可能性が高いことを主張していた。書簡では気候変動、森林破壊、水不足、種の絶滅、人口の無秩序化などは人類や地球の未来を脅かすものだと訴えている。...
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今回発表されたのは世界184ヶ国の科学者1万5000人以上が署名した書簡「世界の科学者による人類への警告:第2版」だ。元々1992年に初版され、当時は1700名もの科学者によって署名されたこの書簡は自然界に対する人間の影響が「悲惨」であり「修復不可能なものになっている」可能性が高いことを主張していた。書簡では気候変動、森林破壊、水不足、種の絶滅、人口の無秩序化などは人類や地球の未来を脅かすものだと訴えている。
書簡によると、「我々は、極端だが地理的かつ人口統計学的に不均衡な物的消費を制御しないことによって、そして急激に増え続ける人口を多くの環境及び社会への脅威の主要因として受け止めないことによって、自分たちの未来を脅かしている。」としている。過去25年間で人口は35%増加したが、その他哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類、魚類の総数は29%減少し、人口一人当たりの淡水利用量は26%減少している。さらに汚染などで生き物が生きられない海は75%増加し、3億エーカーもの森林が失われ、炭素排出量と平均気温は上昇し続けていると記されている。特に生態系の崩壊は深刻で「人類は約5億4000万年間で6度目となる大量絶滅を招いている。現存する多くの生き物が今世紀末までに死滅、もしくは絶滅の危機にさらされる可能性がある」としている。
これに対し書簡では13の対策も講じられている。その一つが避妊対策を強化することである。長期にわたって持続可能で、科学的に正しい人口規模を推定するとともに、それを重要な目標とする指示を国家レベルの約束で取り付けることが必要だとしている。さらに成長に基づく経済を再評価し、温室ガスの削減や再生可能エネルギーの奨励、汚染を除去して生態系の回復など、人類は危機にさらされた生物たちを保護するための緊急手段に講じなくてはいけないとしている。
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