トルドー首相のコメントは、トランプ大統領がASEANの会議での「ドゥテルテ大統領との友情」が大見出しで報じられた後のことで、「フィリピンでドゥテルテ氏には人権の尊重の必要性を訴えました。」とマニラにて記者に対してもそのようにコメントし、「カナダにも関わる重要な人権問題です。」とも述べた。
ドゥテルテ大統領が就任して以来、3,967人もの人が違法な麻薬取締で殺害されていると、フィリピンの警察は発表していて、さらに何千人もの死亡は未解決のままだという。...
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トルドー首相のコメントは、トランプ大統領がASEANの会議での「ドゥテルテ大統領との友情」が大見出しで報じられた後のことで、「フィリピンでドゥテルテ氏には人権の尊重の必要性を訴えました。」とマニラにて記者に対してもそのようにコメントし、「カナダにも関わる重要な人権問題です。」とも述べた。
ドゥテルテ大統領が就任して以来、3,967人もの人が違法な麻薬取締で殺害されていると、フィリピンの警察は発表していて、さらに何千人もの死亡は未解決のままだという。そのようなことから多くの人権擁護団体は、ASEANに先立って「ドゥテルテ大統領の人権侵害問題を議題に上げろ」と主張してきたという。しかし、人権問題についてはASEANの実際の議題には上らなかったという。
しかし、トルドー首相は「会議で私は人権問題の重要性を訴えたため、カナダは各国から一定の評価を得ることができました。ドゥテルテ大統領も私の意見を受け入れてくれたようで、誠実で建設的な意見交換となりました。」と記者に発表した。そして「これはカナダだけでなく世界中に関係する重要な問題です。私は人権問題についてはことあるごとに議題に上げて訴えていくつもりです。」ともコメントした。そして、それと同時に、今後はドゥテルテ大統領が麻薬取締の問題について解決できるよう友人として支援していく方針も示した。
今回のASEANの会議はフィリピンのドゥテルテ大統領が議長の番であったため、麻薬戦争や人権侵害についてはあまり議題に上がらなかったが、トルドー首相の批判コメントは大胆で辛辣にも感じ取れる。
しかし、「先週、ドゥテルテ大統領は麻薬犯罪をする少年を刺し殺したことを大いに自慢した」と報じられたことから、そのような大統領と親密な関係をアピールしたトランプ大統領も大見出しの記事にされてしまったという。
フィリピン大統領の報道官も「月曜日のASEANでは人権問題は議題にはあまり上がりませんでした。」とコメントしているが、ホワイトハウスは「手短に議論はすまされた」とコメントしている。
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