11月13日に発表されたスーパーコンピューターランキング「TOP500」において、上位500位にランクインした数で、1993年のランキング開始以降、初めて中国が米国を追い越して世界NO.1の座に就いた。
今回上位500にランクインした中国のスーパーコンピューターの数は159から202に増加した一方、米国は169から144と減少し、中国が米国を追い抜いた。
また、この2年間引き続き上位1,2位を中国が独占する状態が続いている。
1位は、江蘇州無錫市の中国国立スーパーコンピューターセンターにある「神威・太湖之光」で、なんと1秒間の演算回数は9万3千兆回である。
2位は、広東州広州市の中国国立スーパーコンピューターにある「天河2号」で、1秒間の演算回数は3万3,860兆回である。...
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今回上位500にランクインした中国のスーパーコンピューターの数は159から202に増加した一方、米国は169から144と減少し、中国が米国を追い抜いた。
また、この2年間引き続き上位1,2位を中国が独占する状態が続いている。
1位は、江蘇州無錫市の中国国立スーパーコンピューターセンターにある「神威・太湖之光」で、なんと1秒間の演算回数は9万3千兆回である。
2位は、広東州広州市の中国国立スーパーコンピューターにある「天河2号」で、1秒間の演算回数は3万3,860兆回である。
こうした結果は、この数年、中国のコンピューター開発力が急速に発展してきていることを示しており、産業や学術研究、軍事力に密接に関係する高性能なコンピューター開発力の国際的なバランスに大きな変化が起きていることを意味している。
一方、米国では1位の座を取り戻すべく、オークリッジ国立研究所がかつて1位であったスーパーコンピューター「タイタン」(今回5位)の後継機である「サミット」を2018年に稼働させる予定である。
「サミット」は「タイタン」の5から10倍の性能を有し、現在1位の「神威・太湖之光」の演算回数の約2倍の1秒間20万兆回を目指して開発中である。
尚、こうしたスーパーコンピューターを稼働させるには莫大な冷却用の電力が別途必要であり、その電力量は約1万2000世帯分の電力に相当する20メガワットにもなる。
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