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【Globali】
インド南部の都市で物乞いを一掃する措置、イバンカ氏訪問対策か(2017/11/13)
『CNN』『AFP』など英文メディアは、インド南部の地域の路上で生活する物乞いたちを一掃するために警察当局が動くという異例の事態が起きていると伝えた。
この措置が行われているのはインド南部のハイデラバード市で、今月末に同地で「グローバル・アントレプレナーシップ・サミット」と呼ばれる国際会議が開催される予定である。同会議にはナレンドラ・モディ首相やドナルド・トランプ米大統領の長女で大統領補佐官のイヴァンカ・トランプ氏も参加予定だ。そのため今回の物乞いの一掃は来賓者へ見せないようにするための対応策ではないかと見られている。
しかし警察当局は今回の一掃はあくまで過去30年検討されてきた対策のひとつであり、イヴァンカ氏の訪問と結びつけるべきではないと主張している。...
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この措置が行われているのはインド南部のハイデラバード市で、今月末に同地で「グローバル・アントレプレナーシップ・サミット」と呼ばれる国際会議が開催される予定である。同会議にはナレンドラ・モディ首相やドナルド・トランプ米大統領の長女で大統領補佐官のイヴァンカ・トランプ氏も参加予定だ。そのため今回の物乞いの一掃は来賓者へ見せないようにするための対応策ではないかと見られている。
しかし警察当局は今回の一掃はあくまで過去30年検討されてきた対策のひとつであり、イヴァンカ氏の訪問と結びつけるべきではないと主張している。当局は「物乞いは迷惑行為にあたる上、路上の往来の妨害や車両や歩行者を危険にさらす」とした。さらに物乞いたちの後ろにはマフィアやマフィアネットワークがいると目されており、「強制的に物乞いをさせたり、子供を誘拐してきて強制的に一味に加えたりするなどの可能性があるとして、その実態を判明させようとしている」と説明した。
同市があるアンドラプラデシュ州では1977年以来物乞いが法律で規制されている。先週から始まった今回の措置で一掃された人数はすでに198人に上っており、現在は刑務所と同じ敷地内にある施設に収容されているという。同じ敷地であっても刑務所ではなく、施設内は安全、医療、食料など全てが備わっているとされている。
当局によると、同措置は約2ヶ月続く予定で、人道的措置として施設収容する前に物乞いの家族に了承を得るなど配慮しているとした。
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