『ロイター』『AP通信』など各英文メディアは２２日、ロンドン交通局TfLがタクシーなどの民間配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(Uber)に対し、現在ある営業許可を最後に、今後の免許を更新しないと発表した。同社の安全対策に問題があることによるものだと報じられている。

ウーバーは２０１０年アメリカ・サンフランシスコで創立され、スマートフォンのアプリケーションを利用して配車するそのサービスは世界中に広がり、ロンドンでは２０１２年から営業している。現在、ウーバーは個人ハイヤーとして営業許可を得ており、利用者はアプリを通して独立業務請負人である運転手とつながることができる。利用者と運転手が直接やりとりできるところが今までの輸送サービスとは異なる。しかしながら、一般のタクシー運転手にとっては、彼らと同じ基準を遵守する必要がないことから不公平感を生み、また安全面でのリスクが疑問視されている。...

ウーバーは２０１０年アメリカ・サンフランシスコで創立され、スマートフォンのアプリケーションを利用して配車するそのサービスは世界中に広がり、ロンドンでは２０１２年から営業している。現在、ウーバーは個人ハイヤーとして営業許可を得ており、利用者はアプリを通して独立業務請負人である運転手とつながることができる。利用者と運転手が直接やりとりできるところが今までの輸送サービスとは異なる。しかしながら、一般のタクシー運転手にとっては、彼らと同じ基準を遵守する必要がないことから不公平感を生み、また安全面でのリスクが疑問視されている。

ウーバーはアプリ利用者が３５０万人、登録運転手は４万人いるが、TfLは民間のハイヤーサービスとして免許を所有するに値しないとした。同社は以前別の国で性暴力事件も発生しており、一部の地域で営業停止になった過去がある。さらに、同社のアプリデータにTfLからアクセスされるのを妨げる可能性があるソフトウェアを利用しているとし、それに関する説明不足も合わせて理由に挙げた。担当官は「TfLは同社が公共の安全に影響する数々の問題に関する企業責任の欠如を懸念している」と述べた。

ロンドンの市長のサディク・カーン氏は、いかなるタクシーサービスもルールに従って営業されるべきだとしてこの決定を全面的に支持した。

これに対しウーバー社は誰も利用者の選択肢を制限する事はできないとした。同社はイギリス国内４０以上の都市を含む６００もの地域で利用されており、「これはロンドンが世界に開かれているなどとは程遠いと言うのを世界に証明している。ロンドンは利用者に新しい選択をもたらすような革新的な企業を拒むのか。」と述べた。

また、一方ウーバーのライバル社であるドイツ発の配車サービスであるマイタクシー(mytaxi uk)は金曜日、自社のツイッターで、ウーバーの営業許可が切れる今月末に料金の５割引を行うことを発表した。ライバルがいなくなる事でできるすき間に潜り込み、市場を独占したい考えだ。

ウーバーは２１日以内に不服申し立てをすることができ、最終判断がなされるまで、営業を継続することができる。