スマートフォンやタブレットのLCD(液晶ディスプレイ)を光源に利用して、造形物を作成する3Dプリンター「T3D」が、クラウドファンディングサイト・キックスターターに登場した。
「T3D」は、携帯等のLCDの光を利用して、SLA(ステレオ・リソグラフィー:光造形で、積層造形の代表的な製法)方式を採用した3Dプリンターである。
利用者のスマホ等を、光源として利用することで、低価格化を実現している。
また、レジン(合成樹脂)には、380~750nm(ナノメートル)の波長で固まるフォトポリマーレジンを使用する。
尚、直接、日光に当てなければ、一般的な3DプリンターのSLA方式のように、造形エリアをカバーで覆って、光を遮ったり、暗室で作業したりする必要はない。...
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「T3D」は、携帯等のLCDの光を利用して、SLA(ステレオ・リソグラフィー:光造形で、積層造形の代表的な製法)方式を採用した3Dプリンターである。
利用者のスマホ等を、光源として利用することで、低価格化を実現している。
また、レジン(合成樹脂)には、380~750nm(ナノメートル)の波長で固まるフォトポリマーレジンを使用する。
尚、直接、日光に当てなければ、一般的な3DプリンターのSLA方式のように、造形エリアをカバーで覆って、光を遮ったり、暗室で作業したりする必要はない。
さらに、造形物ごとに、必要なレジンの使用量を計算してくれる機能が付いており、パットには、必要最小限のレジンだけを投入すればいい。
一方、造形方法は、光源として利用するスマートフォン(アンドロイド、iOS対応)等から、専用アプリでクラウドサービスにアクセスし、造形したい3Dモデル(STL又はOBJ:3次元形状をデータ保存するフォーマット)を選択し、スマートフォン等を、3Dプリンターのパットの下にセットするだけである。
その後、3Dのモデルデータは、クラウド上でスライスされて、PNG(ポータブル・ネットワーク・グラフィックス)ファイルとして、スマートフォン等に転送され、「T3D」がSLA方式で造形物を作成していく。
最後に、オプションとして、回転式のテーブルに、3個のパットをセットし、異なる色のレジンで造形するキット「M-CUBE」を用意している。
尚、本体の寸法は、255x194x182ミリ、重量は、0.9キロ、販売予定価格は、299USドル(日本円で33,635円)である。
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