【時流】等で報じられているとおり、トランプ大統領は国連総会の一般討議演説で、場合によって北朝鮮を瓦解させることも辞さないと強い口調で訴えた。そこで、北朝鮮の核開発は反対するものの、金政権崩壊までは望んでいない中国は、米韓両軍の増強等の動きに神経を尖らせている。一方で、7月に過去最大規模で日米印海上共同軍事訓練「マラバール」が実施されたことも、中国にとって脅威となっている。そのためか、今月になって中国は、日本海・オホーツク海で中ロ合同訓練、中国西南の雲南省山間部では豪州陸軍との行軍訓練、更に、中国上空でパキスタン空軍との合同飛行訓練を相次いで実施している。
9月21日付米
『ザ・ディプロマット』オンラインニュース:「中ロ海軍が日本海とオホーツク海で海上合同訓練」
中国人民解放軍とロシア海軍は9月18日、日本海及び、初めてとなるオホーツク海で海上合同訓練を開始した。
中ロ両国は、軍事同盟を結んでいないが、近年の世界情勢から両国軍の連携が迫られており、「海上連合2017」として7月にはバルト海で海上合同訓練を実施している。
同訓練には、中国側からミサイル駆逐艦・ミサイルフリゲート艦・輸送船・潜水艦救難船、ロシア側からは、対潜駆逐艦・フリゲート艦・ヘリコプター・海軍兵士が参加している。...
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9月21日付米
『ザ・ディプロマット』オンラインニュース:「中ロ海軍が日本海とオホーツク海で海上合同訓練」
中国人民解放軍とロシア海軍は9月18日、日本海及び、初めてとなるオホーツク海で海上合同訓練を開始した。
中ロ両国は、軍事同盟を結んでいないが、近年の世界情勢から両国軍の連携が迫られており、「海上連合2017」として7月にはバルト海で海上合同訓練を実施している。
同訓練には、中国側からミサイル駆逐艦・ミサイルフリゲート艦・輸送船・潜水艦救難船、ロシア側からは、対潜駆逐艦・フリゲート艦・ヘリコプター・海軍兵士が参加している。
ウラジオストック港での陸上訓練が9月18日に始められ、日本海・オホーツク海での海上訓練は9月22~26日に行われる予定である。
なお、習近平(シー・チンピン)国家主席が就任後最初の訪問国をロシアとして以降、両国間の連携は着実に深まっている。
一方、同日付英『デイリィ・メール・オンライン』(『AP通信』配信):「中豪陸軍、中国で初の合同訓練」
中国国営メディアの『新華社通信』報道によると、中国と豪州の陸軍は9月20日、両国初の合同訓練を終えた。10日間程の予定で実施された訓練は、「パンダ・カンガルー2017」と称し、中国西南部の雲南省(ユンナン)の山岳地帯で実施された。
中豪の貿易高は年1,000億ドル(約11兆円)にも上る一方、豪州は米国の同盟国でもある。
更に、9月22日付中国『新華社通信』:「中国、パキスタンとの合同訓練は“慣例行事”と主張」
中国人民解放軍の神金科(シェン・ジンケ)空軍報道官は9月21日、パキスタン空軍と実施している合同訓練は慣例行事であり、他国が神経質になる必要はないと表明した。
両空軍は、「シャヒーンⅥ」と名付けられた合同飛行訓練を、9月7~27日の間に中国で実施している。
中国側からは、J-11戦闘機・JH-7戦闘爆撃機・KJ-200早期警戒管制機・地対空ミサイル・レーダー部隊が、また、パレスチナ側からは、JF-17全天候型多用途戦闘機(編注;中国との共同開発)・早期警戒管制機が参加している。
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