|
|
|
|
【Globali】
イスラム系入国禁止令で留学生が急増するカナダの大学(2017/09/20)
トランプ米大統領のイスラム系入国禁止令で留学生が急増するカナダの大学について、9月7日の 『Global News』、9月10日の 『CBC』と、 『The Aquinian』が報じている。カナダの大学は、2016年11月の米大統領選でトランプ米大統領の勝利後、米国からの入学申請者数とインターネットアクセス数が急増していた。
カナダにある州立アルバータ大学は、トランプ米大統領のイスラム系入国禁止令による影響で留学生の入学出願数が過去最高を記録し、今後も多くの入学志願者を見込んでいる。トランプ米大統領のイスラム系入国禁止令の対象となった6カ国(イラン、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)からの出願が急増している。特にイランからは学部学生の出願に加えて大学院生の出願が大幅に増えた。9月5日にトランプ米政権はDACA(不法移民子弟強制送還猶予措置)を廃止する予定を明らかにしたが、同大学では、DACAの対象者80万人が、更なる留学生の出願増につながると見ている。...
全部読む
カナダにある州立アルバータ大学は、トランプ米大統領のイスラム系入国禁止令による影響で留学生の入学出願数が過去最高を記録し、今後も多くの入学志願者を見込んでいる。トランプ米大統領のイスラム系入国禁止令の対象となった6カ国(イラン、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)からの出願が急増している。特にイランからは学部学生の出願に加えて大学院生の出願が大幅に増えた。9月5日にトランプ米政権はDACA(不法移民子弟強制送還猶予措置)を廃止する予定を明らかにしたが、同大学では、DACAの対象者80万人が、更なる留学生の出願増につながると見ている。同大学では留学生の出願の増加に関係なく、留学生数は全学部の人口の15%に抑える計画だ。また留学生数では8月の速報ベースでは2017年は4,535名の留学生が在籍し、そのうち1,239名がの新入生で前年比205名増となっている。同大学の学生の約15%が留学生である。同大学の留学生で多いのは中国とインド出身者だ。
同じくカナダの州立メモリアル大学の留学生の入学者数も急増している。トランプ米大統領が今年はじめイスラム系入国禁止令を発令したとき、同大学はこれらの国の出願者を歓迎すると広告を出した。その結果、イスラム系6カ国からの大学院出願者数は46%増加し、入学者数は25%増加した。同大学の留学生の出願数は当該イスラム系国のみならず昨年より約500人急増した。
またカナダのセントトーマス大学でも 、新年度の1年生の留学生数が過去最高を記録した。2016年度は約40名だったのが、2017年度は70~80名を見込む。これまでの最高は60名だった。新年度の学生はエチオピア、コソボ、フランス、イタリア、カザフスタンなど、50カ国以上からなる。同大学は人口減に対応するため、過去5年以上にわたり米国からの留学生の志願者獲得に注力してきたので、トランプ大統領の政策だけが志願者増の理由でないとしている。
閉じる
その他の最新記事
|
|