ロシアのプーチン大統領は18日、西部レニングラード付近で1週間の予定で行われているベラルーシとの軍事演習「ザーパド2017」を視察した。北大西洋条約機構(NATO)は、大規模な軍事演習によりロシアが軍事力を誇示しているとして警戒している。両国は外国が支援する「過激派」を仮想敵と設定しての訓練で周辺国に脅威を与える目的はないと主張している。また、両国は参加兵士の数を1万2700人としているが、NATO側は10万人と見ている。前回2013年の軍事演習の際はプーチン大統領と共に視察していたベラルーシのルカシェンコ大統領は今年は別々に視察すると述べており、両国の亀裂を露呈している。
9月18日付米国
『シカゴ・トリビューン』(AP通信引用)は「プーチンが軍事演習視察、近隣国が警戒」との見出しで以下のように報道している。
「プーチン大統領は月曜、ベラルーシとの一週間の予定となる「ザーパド(西)2017軍事演習」を視察、ロシア軍の再興を証明し近隣国を警戒させた。エストニアとの国境に近いロシア西部では、戦車、空挺攻撃、空襲が鳴り響いた。最新鋭巡航ミサイルが中央アジア・カザフスタンの仮想敵へ向けミサイルを試射した。...
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9月18日付米国
『シカゴ・トリビューン』(AP通信引用)は「プーチンが軍事演習視察、近隣国が警戒」との見出しで以下のように報道している。
「プーチン大統領は月曜、ベラルーシとの一週間の予定となる「ザーパド(西)2017軍事演習」を視察、ロシア軍の再興を証明し近隣国を警戒させた。エストニアとの国境に近いロシア西部では、戦車、空挺攻撃、空襲が鳴り響いた。最新鋭巡航ミサイルが中央アジア・カザフスタンの仮想敵へ向けミサイルを試射した。
ポーランドなどのNATO諸国はロシアの動きを批判し警戒を強めている。
ロシア軍5500人とベラルーシ軍7200人が参加したと両国は発表しているが、NATO諸国は10万人以上の兵が参加したと見ている。ロシアとベラルーシ両国は外国が支援する「過激派」への対抗措置としての訓練で周辺国に脅威を与える目的はないと主張。
米国はロシアの巡航ミサイル開発は、1987年に米ロ間の中距離核戦力全廃(INF)条約に違反しているとして批判してきた。
今年の軍事演習はロシアとベラルーシの軍事的協調を示す目的で行われているのだが、両国の亀裂をも露呈している。2013年時にプーチン大統領と共に視察していたベラルーシのルカシェンコ大統領は先週、今年プーチンとは別々に視察すると述べている。ルカシェンコ氏は、ロシアへの経済的依存を軽減するため西側の資本を目当てに歩み寄っていると見られている。」
同日付ロシア『スプートニク』は「ロシア大統領が“ザーパド2017”軍事演習を視察」との見出しで以下のように報道している。
「月曜プーチン大統領がレニングラード州を訪問し現在行われている「ザーパド2017」軍事演習での対テロ演習を視察した。
軍事演習では、違法な武装集団が国境を渡って入国し、500人から成る数集団に分かれテロ攻撃や破壊工作を行うという設定で行われており、多くの単発航空機や無人航空機が出動している。
ロシア軍兵士は空からの攻撃防御に“Tunguskaミサイル防衛システム”、“Pantsir S1短距離地対空ミサイル防衛システム”、“MANPAD地対空ミサイルシステム”を使用し、地上戦の訓練にはT-90戦車、Su-24戦闘機、Su-34爆撃機、 Mi-24、Mi-28、Ka-52戦闘ヘリを使用している。」
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