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【Globali】
イラン、新型ロケットの発射実験成功(2017/07/28)
『ワシントン・ポスト』等各英文メディアは、7月27日、イランは、小型衛星の輸送を目的とした新型ロケットの発射実験に成功したと報じた。
イラン国営通信は、7月27日、国立の宇宙センターで、人工衛星の輸送を目的とした新型ロケット「シモルグ」の発射実験に成功したと発表し、発射の様子を撮影した映像を公開した。イランは、2008年8月、初めて、人工衛星輸送用ロケット「サフィール」を打ち上げたが、失敗に終わった。
しかし、2009年2月、「サフィール」によるイラン初の国産衛星の打ち上げに成功し、2015年2月までに7回、「サフィール」を打ち上げ実験(打ち上げ能力約50kg)を行っている。...
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イラン国営通信は、7月27日、国立の宇宙センターで、人工衛星の輸送を目的とした新型ロケット「シモルグ」の発射実験に成功したと発表し、発射の様子を撮影した映像を公開した。イランは、2008年8月、初めて、人工衛星輸送用ロケット「サフィール」を打ち上げたが、失敗に終わった。
しかし、2009年2月、「サフィール」によるイラン初の国産衛星の打ち上げに成功し、2015年2月までに7回、「サフィール」を打ち上げ実験(打ち上げ能力約50kg)を行っている。また、2010年2月に、イランは、初めて、新型ロケット「シモルグ」を公表した。このロケットは、北朝鮮が開発・製造した3段式の液体燃料ロケット「銀河3号」をモデルとしているものと見られる。「シモルグ」は、第1段に4基の主力エンジンを1団の推進力とした、全長27m、重量77トンの多段式ロケットとされている。
今回、イランの国営放送によると、「シモルグ」は、最大250kgの衛星を高度500kmの軌道に輸送することができるとしており、イランの宇宙技術の進歩を強調していた。これに対して、米国は、一連の開発が、長距離弾道ミサイルの技術に応用される恐れがあるとして警戒を強めている。また、イランに強硬姿勢と示しているトランプ政権は、「国連安全保障理事会決議違反」などと反発している。
5月18日、米国は、イランに対して、当面、核合意による制裁解除は維持したうえで、ミサイル開発を理由としてイランへの圧力を強めており、今後のトランプ政権のイランへの対応に注目が集まる。
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