北朝鮮に2016年1月に拘束され、今月13日に昏睡状態で解放されて帰国した、米国人学生オットー・ワームビア氏が19日に死去した。北朝鮮の非情な扱いに対して、トランプ大統領初め多くの米要人が怒りを表していることから、北朝鮮自身が米国の報復を恐れて、またしても軍事的行動に出る可能性がある。そこで、日米ともに万が一の北朝鮮暴走に備えて、ミサイル防衛等緊急対応を取り始めた。
6月21日付米
『Yahooニュース』(
『ロイター通信』配信):「日本、北朝鮮の脅威に万全を期してミサイル防衛訓練実施」
日本の航空自衛隊は6月21日、北朝鮮からのミサイル襲撃に備えるため、PAC-3パトリオットミサイル迎撃システムの実戦訓練を公開した。東京近郊の朝霞駐屯地で実施したもので、他3駐屯地でも同様の訓練を実施している。
同隊の花田明憲3等空佐(少佐に相当)は、(取沙汰されている北朝鮮の脅威に対して)国民に安全対策が万全であることを示し、安堵してもらう必要があると判断して、訓練を公開したものであると語った。...
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6月21日付米
『Yahooニュース』(
『ロイター通信』配信):「日本、北朝鮮の脅威に万全を期してミサイル防衛訓練実施」
日本の航空自衛隊は6月21日、北朝鮮からのミサイル襲撃に備えるため、PAC-3パトリオットミサイル迎撃システムの実戦訓練を公開した。東京近郊の朝霞駐屯地で実施したもので、他3駐屯地でも同様の訓練を実施している。
同隊の花田明憲3等空佐(少佐に相当)は、(取沙汰されている北朝鮮の脅威に対して)国民に安全対策が万全であることを示し、安堵してもらう必要があると判断して、訓練を公開したものであると語った。
ただ、PAC-3ミサイル迎撃システムは、追撃範囲は約15キロメーター(9マイル)であり、大都市や重要な政府機関が守備範囲と限定されている。そこで政府は、2020年までに10億ドル(約1,100億円)を投じて、PAC-3のミサイル追撃範囲拡大と精度向上のための開発に取り掛かっている。
同日付中国
『チャイナ・ナショナル・ニュース』:「北朝鮮の核の脅威が増す一方、金正恩は日米による攻撃態勢に遭い両刃の剣状態に」
北朝鮮の核の脅威が増しているが、一方で金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、自ら招いたことで両刃の剣状態になっていることが6月20日に判明した。
すなわち、米軍がまたしても超音速爆撃機B-1B 2機を朝鮮半島に飛来させたことと、日本の航空自衛隊がPAC-3ミサイル迎撃システムの実戦訓練を実施したことである。
米軍については、北朝鮮に17ヵ月拘束されて先週解放された、米国人学生オットー・ワームビア氏(22歳)が6月19日、帰国後入院した米国の病院で死去したが、その翌日に爆撃機配備という行動に出たものである。
なお、ドナルド・トランプ大統領は6月20日、中国は、北朝鮮との緊張関係改善のために米国を支援すべく努めてくれたが、それは失敗に終わったとツイートしている。
6月20日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『AP通信』配信):「米軍、米国人学生オットー・ワームビア氏の死亡を受けて、北朝鮮の暴挙を威嚇するため超音速爆撃機B-1Bを配備」
韓国国防部は6月20日、米韓合同訓練の一環ではあるが、米軍が超音速爆撃機B-1B 2機を朝鮮半島に飛行させることにしたと発表した。今回の爆撃機配備は、北朝鮮に長らく拘束されていたワームビア氏が、解放されて間もなくの6月19日に死亡が確認された翌日のことである。
共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員は、ワームビア氏の死亡は“殺人的行為”によるものであり、金正恩にその責任があると強調した。
また、トランプ大統領は、北朝鮮体制の残虐性のために、またしても犠牲者を出したとして、北朝鮮を厳しく非難した。
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