5月5日付米
『AP通信』:「好調な雇用統計報告を受けて、市場は高値の記録更新」
米労働省が5月5日に発表した4月の雇用統計によると、(景気の動向を敏感に反映するとされる)非農業部門の就業者数が前月よりも+21万1千人増となった。原油価格の回復もあってエネルギー産業で雇用増となったことと等から、今年1~3月の低調だった勢いを取り戻したと言える。
好調な雇用統計報告を受けた一方、賃金の急上昇とはならなかったために企業収益は十分期待できると機関投資家が評価したことから、ニューヨーク・ダウ工業株価は+55.47(+0.3%)上昇の21,006.94に、スタンダード&プアーズ500種株価指数は+9.77(+0.4%)上がって2,399.29に、また、ナスダック新興企業株価指数は+25.42(+0.4%)上昇して6,100.76の史上最高値を更新した。...
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5月5日付米
『AP通信』:「好調な雇用統計報告を受けて、市場は高値の記録更新」
米労働省が5月5日に発表した4月の雇用統計によると、(景気の動向を敏感に反映するとされる)非農業部門の就業者数が前月よりも+21万1千人増となった。原油価格の回復もあってエネルギー産業で雇用増となったことと等から、今年1~3月の低調だった勢いを取り戻したと言える。
好調な雇用統計報告を受けた一方、賃金の急上昇とはならなかったために企業収益は十分期待できると機関投資家が評価したことから、ニューヨーク・ダウ工業株価は+55.47(+0.3%)上昇の21,006.94に、スタンダード&プアーズ500種株価指数は+9.77(+0.4%)上がって2,399.29に、また、ナスダック新興企業株価指数は+25.42(+0.4%)上昇して6,100.76の史上最高値を更新した。
また、欧州市場も好感して、フランスのCAC40銘柄株価指数は、中道左派のエマニュエル・マクロン氏の大統領選勝利を期待してか一挙に+1.1%上昇し、(リーマン・ショック前の)2008年初め以来の高値を付け、英国のFTSE100種総合株価指数は+0.7%上昇し、また、ドイツのDAX株価指数も+0.5%上がっている。
同日付英
『ザ・テレグラフ』紙:「米失業率が10年来の最低値まで下落」
4月の米失業率は前月比▼0.2%の4.4%と、2007年5月以来の最低値まで下落し、また、米就業者数も3月の落ち込みを十分カバーする21万1千人も増えた。
この結果によって、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月での0.25%利上げを決定するとの期待が高まるが、一方で、時間当り平均賃金が前月比僅か+0.3%、今年3月までの1年間の平均+2.7%より低い年率2.5%となっていることから、ジャネット・イエレンFRB議長らが、より慎重になる可能性を否定できない。
同日付フランス
『フランス24』オンラインニュース(
『AFP通信』配信):「4月の米失業率が10年前のレベルまで下落」
4月の米失業率及び就業者数増は、いずれも専門家が予想した4.6%、+18万人増より好結果を示した。これは、今年1~3月期の低成長の結果を憂慮していたトランプ政権にとっては朗報であろう。
また、フルタイムを希望しながらパートタイムに甘んじている人が530万人と、前月より▼28万1千人、直近1年では▼70万人も減少している。そして、求職活動を諦めた人も45万5千人と、前年同月比▼11万3千人減っている。
ただ、平均賃金が前月比+0.3%の26.19ドル(約2,930円)に止まり、前年同月比でも+2.5%とスローペースとなっている。専門家は、FRBが利上げに踏み切るには、年平均賃金上昇率が+3.5~4%のレベルになることが必要と考えられるため、慎重にならざるを得ないだろうとしている。
5月6日付豪州
『キャンベラ・タイムズ』紙:「4月の米就業者数+21万1千人増、失業率は4.4%まで下落」
今年1~3月期の米就業者数は月平均+17万6千人と、2016年の月平均+18万7千人からペースダウンしていたが、4月の好結果によって昨年並みに戻っている。
また、失業率も2007年5月以来の低い数値となっただけでなく、フルタイムを希望するも止む無くパートタイムの仕事に就いている人も含めた失業率も8.6%と、世界金融危機発生前の2007年11月以来の低い数値(前月より▼0.3%)となっている。
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