|
|
|
|
【Globali】
南シナ海を巡る中国とフィリピンの動き(2017/02/27)
=中国は比外相の南シナ海に関する発言を誤解:ド比大統領=
中国の南シナ海を巡る問題についての中国とフィリピンの動きについて2月25日のシンガポールの 『ザ・ストレーツ・タイムズ』は「ロイター」と「ワシントンポスト」の記事を紹介している。2月21日、ヤサイ比外相は中国が係争中のスプラトリー諸島への武器設置について「重大な懸念」を示した後、中国商務部の高虎城部長は、共同事業合意に署名するための2月23日からのフィリピンへの公式訪問を土壇場で延期することを決めた。この理由は両国から発表は無かった。中国は2月24日、新たな商務部長の任命を発表した。これが公式訪問のキャンセルの理由かは不明だ。2月24日、ドゥテルテ比大統領は、中国商務部長のフィリピン訪問のキャンセル理由が不明なこと、また中国政府は南シナ海の軍事化に関する比外相のコメントを誤解している、と語った。
2月25日マニラ:2月24日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、中国の商務部長がなぜフィリピン訪問をキャンセルしたのかよくわからない、また中国政府は南シナ海の軍事化に関する比外相のコメントを誤解していると語った。ドゥテルテ比大統領は、中国との強固な関係を希望しており、比政府に有利となり北京を怒らせた、昨年のフィリピンの海洋境界線と主権に関する仲裁裁定を中国が早急に実施する必要はないと述べた。...
全部読む
2月25日マニラ:2月24日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、中国の商務部長がなぜフィリピン訪問をキャンセルしたのかよくわからない、また中国政府は南シナ海の軍事化に関する比外相のコメントを誤解していると語った。ドゥテルテ比大統領は、中国との強固な関係を希望しており、比政府に有利となり北京を怒らせた、昨年のフィリピンの海洋境界線と主権に関する仲裁裁定を中国が早急に実施する必要はないと述べた。2月21日、パーフェクト・ヤサイ比外相はアセアン外相会議の議長として、中国が係争中のスプラトリー諸島の人工島に武器を設置することについて「重大な懸念」を示した。「問題は、ヤサイ比外相が中国政府によって誤解されたことだ」とドゥテルテ比大統領はスピーチで語った。昨年の中国訪問を引き合いに出して、「私はは私が中国にいる時に約束した私と中国首脳は友人のように話すことを保証したいと思っている」と述べた。
中国商務部の高虎城部長は、約40件に及ぶ数十億ドル相当の共同事業に関する合意に署名するため、2月23日からのフィリピンへの公式訪問を土壇場で延期することを決めた。この理由は中比両国からは発表が無かった。しかし、中国は昨日2月24日、今年後半の重大な共産党会議に先立ち、改革の一環として新たな商務部長を任命したと発表した。これが公式訪問のキャンセルの理由であるかどうかは明らかでない。現在副商務部長の鐘山氏が新たな部長に指名されたと商務部のウェブサイトに発表された。
ドゥテルテ比大統領のコメントは、中国軍が南シナ海諸島で防衛を強化し、少なくとも3つの環礁で地対空ミサイルの発射場所が強化されたように見える新たな衛星画像についてのものである。ほぼ完成した建造物の写真は、戦略国際問題研究所(CSIS)によって入手された。この画像は、中国がスプラトリー諸島に作ったフィアリー・クロス、ミスチーフ・リーフ、スビ・リーフといった3つの人工環礁に、少なくとも8つの建造物を示している。2月22日米国防総省の関係者が匿名で諜報活動について語ったところによれば、建造物には開閉可能な屋根があり、中距離から長距離の地対空ミサイルシステムの発射拠点として適していると述べた。CSISの写真分析によると、建造物は中国のHQ-9ミサイルシステムを保管するのに十分な大きさである。HQ-9は、ロシアの地対空サイルシステムであるS-300によく似ており、約150kmの射程距離、実用高度約27kmで飛行する目標に命中する能力がある。しかし、実際にHQ-9の発射装置がスプラトリー諸島に配備されたかどうかは不明だ。なぜなら新しい発射装置の利点の1つは、偵察機と偵察衛星から発射装置を隠すことができるからだ。
閉じる
その他の最新記事
|
|