2月21日付英
『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』オンラインニュース:「南シナ海:ASEANが中国による軍事拠点化に戦々恐々」
「●フィリピンのペルフェクト・ヤサイ外相は2月21日、中国が南シナ海の領有権争いのある島嶼に武器配備を進めてきていることで、ASEAN諸国が不安を覚えていると表明。
●同外相はまた、米高官が2月18日に米軍空母打撃群による南シナ海パトロールを開始したと発表したこと、また中国は直近で同海域において空母を使った実戦演習を行ったことを引き合いに出して、米中双方は対話を進めることで、これ以上両国間で同海域での緊張を高めないように望むとも発言。...
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2月21日付英
『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』オンラインニュース:「南シナ海:ASEANが中国による軍事拠点化に戦々恐々」
「●フィリピンのペルフェクト・ヤサイ外相は2月21日、中国が南シナ海の領有権争いのある島嶼に武器配備を進めてきていることで、ASEAN諸国が不安を覚えていると表明。
●同外相はまた、米高官が2月18日に米軍空母打撃群による南シナ海パトロールを開始したと発表したこと、また中国は直近で同海域において空母を使った実戦演習を行ったことを引き合いに出して、米中双方は対話を進めることで、これ以上両国間で同海域での緊張を高めないように望むとも発言。
●フィリピンは2017年ASEAN会議議長国で、ASEANとして中国側と南シナ海における行動規範(COC)を可及的速やかに策定すべく努力していく旨付言。」
2月22日付シンガポール
『アジアワン』オンラインニュース:「ASEAN、南シナ海の軍事拠点化に憂慮」
「●ASEAN諸国外相が2月21日にフィリピンで合同会議。
●ヤサイ外相が代表して、ASEAN外相会議の確認事項を発表;
・米中両国は軍事的緊張を高めず、両国間に対話を望むこと。
・ASEAN各国も、相互理解・信頼を基本に、対話で領有権問題を協議していくことを再確認。
・ASEANと中国間で、今年6月までにCOC枠組み策定を目指すが、ASEAN側としては、COCは法的拘束力がある内容とすることを希望。」
同日付中国
『新華社通信』:「米国干渉にも拘らず、中国・ASEAN間で南シナ海問題は元の対話ベースに」
「●2月21日に開かれたASEAN外相会議で、ASEANは中国側と、南シナ海におけるCOC枠組みを今年6月か7月までに策定する予定であると発表。
●これが意味するところは、米国の差し金で昨年7月に不当な裁定が出て以降、関係国間がぎくしゃくしたが、ASEAN・中国双方の努力によって、対話による解決という元の形に戻れたということ。
●相変わらず外国メディアは、中国が軍事拠点化していると針小棒大に報じているが、私利私欲かつ策略がある意図的なお決まりの報道。」
一方、同日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「米高官:中国が南シナ海に
ミサイル配備用の基礎工事完了」
「●米高官の情報によると、中国は最近、南シナ海人工島に二十数棟の建造物を建設。
●同建造物は長さが20メーター(66フィート)、高さが10メーター(33フィート)で、地対空長距離ミサイルの土台足り得るものと推定。
●米国防総省報道官は、米国としては“南シナ海非軍事化”方針に変更はなく、従って、関係各国には国際法に則った行動を取るよう要求すると表明。
●なお、米情報局高官によれば、中国が建設した建造物そのものはまだ当該地域派遣の米軍にとって脅威となっていないが、おそらく中国は、トランプ政権の出方をみるための活動だと分析。」
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