在日アメリカ大使として、オバマ政権下3年日本に滞在したジョンFケネディ元大統領の娘である、キャロライン・ケネディ大使が、トランプ政権発足の金曜を最後に任期を終え帰国するにあたり日本へのメッセージを配信した。ケネディ氏はその知名度からも日本で大変人気があり各地を訪問、昨年のオバマ大統領広島訪問や沖縄米軍基地の一部返還で功績を残し、また日本のLGBT理解促進や女性のキャリア意識を高める事にも貢献したという。次期在日大使には、コンサルタントとして3年日本での駐在経験もあり、父ブッシュ政権時に通商政策も担当していた経済人であるウィリアム・ハガティ氏が有力視されている。
1月18日付米国
『ブルームバーグ』(AP通信引用)は「キャロライン・ケネディ在日大使が3年の任務を終え日本を離れる」との見出しで以下のように報道している。
キャロライン・ケネディ日本大使は3年の任務を終え、日本を去る。日本ではセレブのような人気ぶりで、沖縄の米軍基地を巡り時折対立が起きる中、日米関係強化に努めた。ケネディ元大統領の娘として着任から注目を浴び、国中のイベントでお呼びがかかり大使館のスタッフが不足するほどだった。...
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1月18日付米国
『ブルームバーグ』(AP通信引用)は「キャロライン・ケネディ在日大使が3年の任務を終え日本を離れる」との見出しで以下のように報道している。
キャロライン・ケネディ日本大使は3年の任務を終え、日本を去る。日本ではセレブのような人気ぶりで、沖縄の米軍基地を巡り時折対立が起きる中、日米関係強化に努めた。ケネディ元大統領の娘として着任から注目を浴び、国中のイベントでお呼びがかかり大使館のスタッフが不足するほどだった。任期中は、仲介役としての才能を発揮し、政治的対極を成す保守派安倍首相とオバマ大統領が信頼関係を築くことができた。
同氏のレガシーは昨年5月オバマ大統領を広島訪問に導いた事。昨年末は安倍首相に伴い真珠湾にも行った。日本国内でのLGBTへの認識を高めたり、2011年津波被害にあった東北地方を訪問するなどの尽力をした。帰国後はマンハッタの自宅で日米を行き来していた夫と暮らす予定で今後の政治活動は未公表。
17日付英国
『デイリーメール』は「キャロライン・ケネディ在日米大使離任へ:ジョンFケネディの娘(59)、米国の親友である同盟国の3年間の功績に感謝し別れを告げる」との見出しで次のように報道している。
日曜、キャロライン・ケネディ氏は日本国民に向けたビデオメッセージを公表した。ビデオではオバマ政権下で、米国の最も身近な同盟国での在日大使の任務は人生で最上の功績だと語り、天皇陛下への謁見は非常に緊張したが、日本では家族のように歓迎されたという。週末のメッセージビデオ公開後、日本人のコメントが沢山寄せられたという。
日本ではケネディ元大統領とジャッキー夫人は大変尊敬されているため、その娘であるキャロライン氏もアメリカの忠誠心の象徴のように受け入れられたのだろう。
ケネディ元大統領の就任演説を覚えている日本国民も多く、感激したという。
3年の間の功績としては、1972年以来最大となる10000エーカーの在沖縄米軍基地を昨年日本に返還したこと。また、日本は長く男社会だったが、政治やビジネスで活躍が顕著になってきており、女性であるケネディ氏の大使任命はそれを象徴するあこがれの存在である。
大使の任期はトランプ政権発足の金曜で終了となり、次期大使には、父ブッシュ元政権の経済顧問だったウィリアム・ハガティ氏(テネシー州のビジネスマン)が指名されるのではないかと見られている。
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