1月12日付
Globali「独フォルクスワーゲン(VW)、初世界販売トップ奪取も米当局への重い罰金支払い」の中で、“VWは、2015年売り上げを大幅に下げる原因となった排ガス不正問題について、米当局との協議の結果、43億ドル(約5,000億円)の罰金及び民事制裁金を支払うことがほぼ確定したことから、2016年12月期の決算は惨憺たるものになるとみられる”と報じた。そして今度は、米フィアット・クライスラー(FCA)が米環境保護局(EPA)から、また、仏ルノーがフランス検察当局から、それぞれディーゼル車の排ガス規制逃れの疑いがあるとして捜査されることになった。
1月13日付米
『ロイター通信米国版』:「ディーゼル車排ガス不正疑惑がルノーとFCAにも拡大」
「●米EPAは1月12日、FCAがVWと同様、ディーゼル車の排ガス規制逃れの違法ソフトウェアを装備していた疑いがあると発表。
●欧州においても1月13日、フランス検察当局がルノーのディーゼル車に排ガス不正の疑いがあるとして、捜査を始める旨明らかにした他、英国当局もFCAの事情聴取を開始。...
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1月13日付米
『ロイター通信米国版』:「ディーゼル車排ガス不正疑惑がルノーとFCAにも拡大」
「●米EPAは1月12日、FCAがVWと同様、ディーゼル車の排ガス規制逃れの違法ソフトウェアを装備していた疑いがあると発表。
●欧州においても1月13日、フランス検察当局がルノーのディーゼル車に排ガス不正の疑いがあるとして、捜査を始める旨明らかにした他、英国当局もFCAの事情聴取を開始。
●フランス当局の発表を受けて、ルノーの株価は▼4%以上値下がりし、最近1ヵ月の最安値まで下落。」
同日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』(
『AP通信』配信):「フランス当局、排ガス不正疑惑
でルノーを捜査」
「●当初、フランス経済省の詐欺部門が調査し、その結果を昨年11月に検察当局に送付。
●ルノーは昨年、ある車種から規制値以上の排ガスが排出されることが判明したとして1万5千台をリコールしたが、意図的な不正操作ではないと主張。
●ルノー日産の最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン氏は、VWの排ガス不正問題発生の際、同社はディーゼル・エンジン、特にスポーツ用多目的車(SUV)用の開発に注力していくとし、今回の不正疑惑に対しても、規制逃れの違法ソフトウェアの装備は行っておらず、法令遵守に努めていると発表。」
同日付英
『ザ・ガーディアン』紙(
『AFP通信』配信):「ルノー、ディーゼル車の排ガス“不
正”疑惑で捜査」
「●フランス当局は、同国の専門家の調査で、ルノーのディーゼル車からも規制値を超える排ガスが検出されたとして、規制逃れの違法ソフトウェアの装備の可能性等を詳細に捜査。
●米EPAの発表では、FCAの2014~2016年型のジープ・グランドチェロキーとドッジ・ラム1500トラックに装備されたソフトウェアによって、規制値以上の窒素酸化物の排出を可能にしているとの疑惑で調査。
●一方、英国のVW車所有者1万人が今週、VWを相手取って、各々3,000ポンド(約42万円)、合計3,000万ポンド(約42億円)の損害賠償を請求して集団提訴。」
同日付中国
『環球時報』(
『新華社通信』配信):「米当局:FCAに排ガス不正疑惑と発表」
「●米EPAが発表した、FCAの調査対象となる2車種は合計約10万4千台。
●EPAの法令施行・遵守保証局のシンシア・ガイル次長補は、排ガスの排出量を操作できるソフトウェアを装備することは大気浄化法の重大な違反だとし、疑いが持たれる自動車メーカーは全て調査していくとコメント。」
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