米労働省が発表した昨年12月の雇用統計で、非農業部門の就業者数が前月比+15万6千人増と、11月の同+20万4千人増から伸びが鈍化したものの、失業率も4.7%と依然低レベルで推移しており、米雇用情勢は好調を維持している。この結果を受けて、米株式市場等は軒並み大幅上昇している。
1月6日付米
『Foxニュース』:「12月就業者数増は鈍化も、平均賃金上昇率は2009年以来最高」
「●米労働省が1月6日に発表した雇用統計によると、非農業部門の就業者数が前月比+15万6千人増となり、11月時より伸びが鈍化。
●失業率も4.7%と11月より僅かに上昇したが、年末としては直近10年で最低レベルであり、しかも、平均賃金が前年同月比+2.9%と高い伸びとなり、2016年通年では2009年以来最高レベル。...
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1月6日付米
『Foxニュース』:「12月就業者数増は鈍化も、平均賃金上昇率は2009年以来最高」
「●米労働省が1月6日に発表した雇用統計によると、非農業部門の就業者数が前月比+15万6千人増となり、11月時より伸びが鈍化。
●失業率も4.7%と11月より僅かに上昇したが、年末としては直近10年で最低レベルであり、しかも、平均賃金が前年同月比+2.9%と高い伸びとなり、2016年通年では2009年以来最高レベル。」
同日付米
『ロイター通信』:「米就業者数増は鈍化したが、平均賃金上昇率は底堅い」
「●12月の米就業者数は15万6千人増(専門家予想は17万8千人増)と少々伸びが鈍化したが、米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長は、経済成長維持には最低10万人の雇用増が必要で(12月の結果は)十分なものと評価。
●この結果、2016年通年の就業者数は+216万人増(月平均18万人)となるも、2015年の+275万人(月平均22万9千人)よりも伸びが鈍化。
●しかし、平均賃金は前月比+0.4%、前年同月比+2.9%増と2009年6月以来の最高値。
●また、失業率も4.7%と11月の4.6%より若干上昇したが、FRBが評価する4.8%より2ヵ月連続で下回る。
●オバマ政権下で合計+1,130万人の雇用増となったが、労働市場も天井に近づいているとみられ、トランプ新大統領にとっては、公約どおり更なる雇用増に結び付けられるか試練。」
同日付英
『メール・オンライン』(
『AP通信』配信):「好調な賃金上昇で米市場が高値更新
も、ニューヨーク・ダウ平均株価は2万ドル大台到達ならず」
「●好調な賃金上昇率データ発表を受けて、1月6日の米株式市場は軒並み上昇。
●ニューヨーク・ダウ平均株価は、一時19,999.63ドルまで上昇したが、2万ドル台には届かず、終値は前日比+64.51(+0.3%)の19,963.80ドル。
●S&P 500指数は前日比+7.98(+0.4%)の2,276.98、また、ナスダック新興企業株価は同+33.12(+0.6%)の5,521.06と、いずれも高値更新。
●なお世界の株式市場動向は以下のとおり。
・英国FTSE 100:前日比+0.2%、7日連続の上昇。
・ドイツDAX:同+0.1%。
・フランスCAC-40;同+0.2%。
・日経平均株価:同▼0.3%。
・韓国総合株価指数(KOSPI):同+0.4%。
・香港ハンセン指数:同+0.2%。」
同日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)テレビニュース』:「米サービス産業活況で、12月
の就業者数増、平均賃金上昇へ」
「●15万6千人の内訳は、私企業で+14万4千人、連邦・州・地方政府で+1万2千人。
●業界別では、福祉関係+6万3千人、レジャー・レストラン関係+2万4千人、製造業+1万7千人(数ヵ月振りの回復)、輸送・倉庫関係+1万5千人、小売業+6千人等。
●平均賃金率は前月比10セント(前年同月比+2.9%)上昇して毎時26ドル(約3,040円)。
●米大統領府は、1,130万人の雇用創出、史上最長となる75ヵ月連続の雇用増はオバマ政権の成果と強調。」
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