11月17日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』(
『ロイター通信』配信):「北朝鮮、米軍が撤退すれば対米関係見直すと発表」
「●北朝鮮のジェノバ駐在ソ・セピョン国連大使は11月17日、ドナルド・トランプ新政権が、米軍を韓国から撤退させ、朝鮮半島の休戦協定を保証するとするなら、対米関係の正常化は可能とコメント。
●ソ大使のコメントは、水面下での米朝交渉が進められている中で出されたものだが、米朝両国の政府関係者による正式会談は、2011年に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトップ就任して以来断絶。
●一方、国連総会の人権問題を扱う委員会で11月15日、北朝鮮の深刻な人権蹂躙を非難し、かつ国連安全保障理事会に北朝鮮を国際刑事裁判所(ICC)に付託するよう求める決議がなされたが、同大使は、中国のみならずロシアも拒否権を発動しようから、国連安保理では同決議は採択されないだろうとコメント。」
11月16日付英
『ザ・テレグラム』紙:「脱北者、金正恩が韓国の政治スキャンダルを悪用
しないかと憂慮」
「●韓国に亡命を果たした脱北者は現在、政治スキャンダルで揺れる韓国に対して、北朝鮮が悪巧みを仕掛けてこないかと憂慮。
●すなわち、2014年にソニーにサイバー攻撃を仕掛けた実績を持つ北朝鮮が、トラブルに見舞われた韓国政府の情報網にアクセスして混乱を増長させたり、また、隙をついて挑発攻撃を仕掛けて来るのではと懸念。
●少なくとも、韓国の民主主義の失敗が露呈したとして、金正恩や取り巻き連中が、朴槿恵(パク・クネ)大統領のスキャンダルを面白がっていることは十分考えられ、これを契機に北朝鮮政策の正しさを喧伝するものと予想。」
11月18日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース(『AFP
通信』配信):北朝鮮、韓国が“不倶戴天の敵”である日本との秘密情報に関わる協定締結
を断罪」
「●日韓秘密情報保護協定(注後記)が11月14日に署名・締結。
●これに対して北朝鮮は、かつて朝鮮半島へ侵略し悪政を敷いた“不倶戴天の敵”である日本とかかる協定を締結することは、全く愚かな行為だと非難。
●北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、この協定は危険なもので、日本の“再侵略”を許しかねないものと断罪する、北朝鮮のアジア太平洋安全保障委員会の報道官声明文を掲載。」
一方、11月17日付米
『CNBCニュース』:「アップル・デイリィ、中国当局が金正恩を“お
デブの金三世”と呼ばないよう取り締り、と報道」
「●香港の
『アップル・デイリィ』紙は、中国当局が北朝鮮の要請を受けて、金正恩委員長を揶揄する“おデブの金三世”というニックネームを使用しないよう取り締りと報道。
●噂によれば、中国のインターネットユーザーが、2011年就任以来体重が40キログラム(88ポンド)増えて130キログラムにもなった同氏をからかって使用している模様。
●当ニュースは、中国当局の取り締まりについて確認できないが、実際中国の百度(バイドゥ)や微博(ウェイボ)のウェブサイトに検索を掛けても、一切ヒットせず。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「中国、“おデ
ブの”金正恩のニックネーム使用を取り締まり」
「●中国外交部(省に相当)の耿双鴨(ゲン・シュアン)報道官は、中国は他国の首脳を侮辱したり嘲笑したりすることを許していないので、“おデブの金三世”という蔑称の使用を禁止したと発表。
●香港メディアの報道では、金委員長が目にすることにならないよう、北朝鮮が中国当局に善処を要請。
●中国は今年3月、“三世の豚”との蔑称使用を差し止め。
●なお、ネットユーザーは現在、“金のデブ、デブ、デブ”というニックネームを流行らそうと企み。」
(注)日韓秘密情報保護協定:日本と韓国の間で秘密軍事情報を提供し合う際、第三国への漏洩を防ぐために結ぶ協定。2012年6月29日に締結される予定であったが、韓国側の都合(水面下の交渉取進めに国民が猛反発)により突然締結延期。だが、特に北朝鮮情報が日本から入手できることを評価し、締結に漕ぎ着け。
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